「風立ちぬ」は堀辰雄の作品の名からきたもので、例のアニメの中で、主人公の名を「堀越二郎」としたのも、堀の作品を意識したものでしょう。ストーリーそのものは別物ですが、愛する人を失うという点で通じるものがあります。
堀の「風立ちぬ」は高原のサナトリウムで療養する若い女性と婚約者の男性との愛を描いた中編小説です。
この療養所は長野県富士見高原病院の一部として保存され手います。「風立ちぬ、いざ生きめやも」という有名な詩句は、作品冒頭に掲げられているポール・ヴァレリーの詩『海辺の墓地』の一節“Le vent se lève, il faut tenter de vivre”を、堀辰雄が訳したものである。
「風立ちぬ」は「風が吹き始めた」の意味です。