- ベストアンサー
なぜ東京周辺でも熱帯・亜熱帯の生物が観察されるのか?
- 近年、東京周辺でも熱帯・亜熱帯の生物種が観察されることが多くなっています。この現象の原因として、自分は次の仮説を立てました。もともと熱帯・亜熱帯に生息していた種の中には、温帯にも適応し繁殖する能力を持つものがいて、地理的隔離のせいで広まっていなかっただけです。
- この仮説を証明するために、私は研究計画を立てました。まずはじめに、熱帯・亜熱帯で生息している生物種と同じ種を温帯から得ます。得た種を、それぞれの生息環境に移し、生存競争を調べます。もし仮説が正しければ、温帯に移動した種も繁栄するはずです。
- 以上が私の仮説と研究計画です。もし仮説が正しければ、熱帯・亜熱帯の生物種が東京周辺でも観察される理由が明らかになります。しかし、仮説が正しくない場合は、他の要因が関与している可能性も考えられます。
- みんなの回答 (3)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
以下のとおりお答えします(長文です)。 A.添削文 B.補足的な追加文 C.結論 に分けて列挙します。 A.添削文 熱帯や亜熱帯から温帯に移動した動物に限った話ではないが、動物園に行った時のことを思い返すと、自然状態では温帯と異なる気候帯に生息しているはずの動物でも、動物園では温度調節も何もしていない室外のケージにいるのを見たことがよくある。そこで私は、この問題について次のように考えてみた。もともと亜熱帯や熱帯に生息していた種の中には温帯にも適応し繁殖する能力をもつものがいて、それが海の孤島だったり、高山だったりといった要因によって温帯との地理的隔離があったために広まらなかっただけで、近年は人間の手によって移動できるようになったから広まり出した、という説である。 この仮説が正しいか否かを検証するために必要になることの要点は、「亜熱帯や熱帯に生息していた種であって、しかもそれがもともと温帯に対する適応能力を持っていること、および温帯での生存競争に有利であること」を証明することである。なぜなら、それがなければ、たとえ人為的移動によって温帯に運ばれたとしても、生存競争で勝つこともできず、ましてや分布を拡大することなど不可能だからである。 そこで、以上のことを検証するために以下の研究計画を立てる。まずはじめに、もともと亜熱帯や熱帯に生息していた生物だが温帯でも観察される生物種を温帯から得る。そして、その得た生物種と同一生物種を亜熱帯や熱帯からも得る。その後、両者の生存している環境を入れ替える、つまり、前者をもともとの亜熱帯や熱帯の環境の中で育てて、後者を温帯の環境下で育ててみる。その後、何年かにわたり、この種が入れ替えた環境で生存可能であるかどうかを調べる。 もし、仮説が正しければ、両者の環境を入れ替えたところで、両者の生存が不利になることはなく、入れ替えた環境でも生存競争に勝つことができ、その後世代ごとに繁栄していくだろう。また、もし仮説が正しくなければ両者のうち、少なくともどちらか一方の生存率が減ることが予想され、温帯に対する適応能力をもとから備えていたわけではないということが分かるであろう。 B.補足的な追加文 上に述べた仮説には、次のような疑問点が残る。本来、熱帯・亜熱帯にしか生息していなかったのに近年東京周辺でも観察される生物種のすべてが人為的移動によって運ばれたわけではないだろう、と考えられることである。いや、むしろ大半は、その生物種の「意志」によって移動した現象と見るのが穏当である。となると、この仮説や検証からはあまり有意な結果は期待できないかも知れない。 では、ほかにどんな仮説があり得るだろうか。問題文は、「東京周辺が熱帯・亜熱帯のような気候になったわけではない」としているが、「地球温暖化による気温の上昇はある」とも述べている。事実それは、ここ数年の気象観測の数値がはっきり示している。それで、ここはやはり地球の温暖化に主要因を探るしかないのかも知れない。東京周辺が熱帯・亜熱帯気候に変化したのでないのは確かとしても、現実に観測されている温度上昇が、温帯を熱帯に変える要素の中核であることには間違いはないだろう。 そう考えると、この問題はやはり地球温暖化対策を考えることに帰着するだろう。地球温暖化仮説である。地球温暖化の主要因とされる二酸化炭素などの排出削減に取り組み、経過を観察する。「現在地球は小氷河期にあるから心配いらない」とする意見もあるが、しかしそれは、太陽系規模の変化で、時間的規模が全然異なる。片や年単位の問題なのに、氷河期云々は短くても世紀単位の変化現象なのだから。振り出しに戻るようだが、異常が私の第二仮説である。以上の二つしか方法はないように思われる。 C.結論 生物の人為的移動説(A説)が正しい場合に予想される結果: ⇒人為的移動をなくすれば、生物の分布変化はなくなるだろう。 生物の人為的移動説が正しくない場合に予想される結果: ⇒生物の分布変化はさらに進行するだろう。 地球温暖化説(B説)が正しい場合に予想される結果: ⇒地球温暖化を止めれば、生物の分布変化は減少し、いずれはその時点での状況が維持されるだろう。 地球温暖化説が正しくない場合に予想される結果: ⇒生物の分布変化はさらに進行し続け、東京周辺はやがて亜熱帯化するだろう。 以上、勝手な追加文を含め、ご回答まで。
その他の回答 (2)
- kamobedanjoh
- ベストアンサー率27% (1021/3686)
設問は生物種一般では無く、現段階、幾種類かの特定種に限られています。 例えば特定の植物、魚類などの棲息範囲が変化しているのであって、動物園の動物のような、人的に強制移動させられた哺乳類(恒温動物)だけを抜き出して実験しても無意味です。何故なら、恒温動物は環境適応性が高いためです。 魚介類などの変温動物の場合は、単なる海流の変動に乗って到着したものか、東京周辺の海水環境が熱帯・亜熱帯の環境に変化しつつあるのかの考察が抜けています。 東京湾に数種の珊瑚が定着し、通年で熱帯魚が棲息し得ることが確認出来れば、温帯域の亜熱帯化の進行と言えますが、気温の上昇と海水温の上昇とは、どのように関連するかが、研究のポイントになるのではないでしょうか? 気候の変動とは、単に特定地域の気温や水温の変化に止まらず、全球的な平均気温と平均水温、極地方と氷河圏の氷床の変動など、水循環と大気との、多項目の現象によって説明される必要があります。 『熱帯・亜熱帯にしか生息しないはずの生物種の分布が、東京周辺を含む温帯域まで広がってきているのはなぜか。この問題について、自分の仮説、および仮説を検証する研究計画、そしてその仮説が正しい場合と正しくない場合に、それぞれ予想される結果について述べなさい』 この設問に対して、あなたの文案では、余りにも範囲が狭く設定されているように思えます。
お礼
おっしゃる通り視野が狭かった気がします、アドバイスありがとうございました。
- alflex
- ベストアンサー率26% (229/869)
>ふと動物園に行った時のことを思い返すと、温帯とは異なる気候帯に生息していた動物でも動物園では温度調節もなにもしていない外のケージに入っていたのを見たことがある。 この部分必要ないんじゃないですかね。「人為的に移動したからだ」ということを言いたいんでしょうが、今一つ主張と関連が無いように思えます。 また、「近年は人間の手によって移動できるようになったから広まったという説である」とあり、また熱帯と温帯の生物を入れ替えるという研究を挙げてらっしゃいますが、ではなぜ東京にあるはずのない生物種が東京にいるのか、というところについては少し弱いように思います。 つまり、熱帯の生物が東京の気候で生存可能であっても、それがなぜ東京にいるのか、という理由には弱いという事です。 言い換えて、「人間の手で移動させられてきたのだ」とすれば本来東京にいるはずのない生物が東京にいる理由にはなります。ただし、それを立証するためには全く別の研究が必要になります。
お礼
おっしゃるとおり仮説の証明になっていないですよね。 わざわざアドバイスありがとうございました。書きなおしてみます
お礼
わざわざ長文ありがとうございました。考え方がひろがりました。 もういちど考え直してみます