積立金の精算だと思ってもいいです。
あなたが友人数人と「毎年旅行に行こうぜ」と決め、その費用を毎月積み立てたとします。
旅行が済むと積立金と旅費の差額の精算をするわけです。
「積立金が48、000円だった。旅費はひとり当たり46、000円だったから、2、000円還付するぜ」ということになります。
毎月4、000円づつ積立した合計が48、000円といういうことです。
毎月給与から天引きされてる源泉所得税がこれにあたります。
ここで「生命保険料控除」ってのはなんじゃいね?という疑問が残ります。
旅行の幹事が「酒を飲むやつと飲まない奴に差をつけよう」と決めたとします。
酒を飲まない人は精算するときに還付金が多くなるわけです。
税法では「生命保険にはいってる人と入ってない人に差をつけよう」と決めてるということです。
旅行代金の精算は旅行が終了してからされます。
給与にかかる所得税の精算は「一年間の給与が全部支払された時」にされます。
物理的に年末になるので、年末調整と名付けられてます。
仮に3月に精算されることになっていれば「春の調整」と名付けられているかもしれません。
ポイントは「生命保険にはいってるから税金が戻る」のではなく、年末に精算することで還付金が出るか追徴金が出るかが決まるという点です。
旅行積立金の精算でも必ずしも還付金が出るとは限りません。
「あのよ。お前ら予想外に飲んだし、調子に乗ってコンパニオンも延長しちまったから、積立金じゃ足りないっての。ひとり1万円追加徴収するからな」ということもあります。
所得税の年末調整も還付金が必ず出るとは限りません。
毎月徴収される所得税額は少し多めに設定されてるので、ほとんどの場合は還付金が出ますが、ボーナスが特別に多かったなどの事情がある人は追徴になることもあります。