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スペクトルの測定

実験でスペクトルを測定したのですが、 蛍光強度の違いがなぜあらわれるのか、 またこの強度の違いが測定した物質のどんな性質をあらわしているのか教えてください。 さらに、セルと溶媒についてですが、測定時の温度や測定する波長でセルや溶媒を変えるらしいのですが、なぜですか? 一度にたくさんの質問をしてしまいましたが、よろしければ、ご存知の部分だけでも教えてください。

質問者が選んだベストアンサー

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  • corbo
  • ベストアンサー率100% (3/3)
回答No.2

まず、高いエネルギー状態(励起1重項)から通常の状態(基底状態)になる際に出てくる光が蛍光です。これに対して励起3重項からの光が燐光ですね。 蛍光強度は、この高いエネルギー状態から、通常の状態に移るときの確率(遷移確率)に依存しています。この確率は、大まかに言うと、励起状態と基底状態の化学構造が近いもの、熱振動が少ないもの、例えば、化学構造が強固なものが高いようです。 セル、溶媒についてはNo.1の回答でよいと思います。補足すると、溶媒の選択については、吸収波長だけでなく蛍光の発光波長も考慮する必要があります。

augusuta
質問者

お礼

丁寧なご回答ありがとうございました。 どうも基本の部分でつまずいていたようです。

その他の回答 (1)

  • mojitto
  • ベストアンサー率21% (945/4353)
回答No.1

蛍光強度には詳しくないので、後半の疑問にお答えしますね。 確かに蛍光測定やUV-VIS等ではセルや溶媒の選択を行います。 まず、セルについては可視領域のみでは透明で、溶媒に侵されなければどのセルを使っても構いません。しかし紫外領域に入るとプラスチックセルでは紫外光線を吸収するため、使用はできなくなり、ガラス、石英セルを用います。ただし四面石英セルは10万円を軽く越えるため、必要な時以外はなるべく敬遠した方がいいですね。友人が割りましたが、大目玉を食らいました(笑) 次に溶媒に関してですが、これは溶媒の吸収波長と溶質の吸収波長が重ならないように選ぶ必要があります。IRでも溶媒を間違えるとなんのスペクトルか分からなくなることがたまにあります。温度についても、長時間測定する時は揮発性の高い溶媒は避けた方がいいですね。経時で濃縮されてしまいますから。

augusuta
質問者

お礼

丁寧なご説明ありがとうございました。

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