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株と債券が同じ方向に進むとは?
最近債券(金利)の勉強を始めた初心者です。 本を読んでいたら「株式と債券市場が同じ方向に進む」とあり、そこでは 株式市場上昇・金利上昇(債券市場下落)、又は株式市場下落・金利下落(債券市場上昇)とありましたが、別の本には「金利の上昇は、株式市場にとってマイナスで株式が売られて預金に振り替えられる」とありました。これだと株式市場下落・金利上昇(債券市場下落)ということになると思うのですが。 「株と債券が同じ方向に進む」とは、どちらのことを言っているのでしょうか。ご存知の方、宜しくお願い致します。
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これは両方とも正しいと言うのが答えだと思います。 一般的には金利が上昇すると一定の率で配当している株式にとっても株価が安くならないと見合わないという意味で株価は下落するという関係が教科書などに書かれているのではないでしょうか。これをマクロ経済の視点から説明すると、景気が過熱して金利が上昇すると借り入れのコストが上がり事業への投資が割に合わなくなるので企業経営にもマイナスだといえます。 金利が下がれば企業にとって事業がやりやすくなり、株価にもプラスでしょう。米国の株価と金利の関係は専らこの説明が主流だと感じます。 一方、日本のバブル崩壊以降の10年あまりを見ると、景気が悪くなり公定歩合引き下げなど金融緩和が継続するなかで、景気底入れが見えないため株価も下がり続けてきました。つまり、企業業績が悪化し株価が下落し、金利を下げる金融政策が打たれてもさらに状況が悪くなって金利がまた下がるという悪循環が続いたわけです。ところが昨年から景気底入れが見え始めたとして株価も長期金利も連動して上昇しています。いまのところ日本の場合は株価上昇=金利上昇のケースが説明にぴったり来ます。 株価も金利もほかの経済環境を反映して動きますので、国や市場によって効率性や連動が違うこともありときに逆方向の関係生じます。長期、短期での前後関係の違いや景気低迷、好況の程度に違いによる金融政策の効き方によって結果的に反対に動いたと説明できる結果が生じます。
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- HAL007
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>>「株式と債券市場が同じ方向に進む」 前後にどの様な事が書かれているか解らないので推測です。 >>株式市場上昇・金利上昇(債券市場下落)、又は株式市場下落・金利下落(債券市場上昇) これを書方を変えれば 債券価格上昇(金利下落)株式市場上昇 又は債券価格下落(金利上昇)株式市場下落 となり同じ方向(上昇と下落)になります。
お礼
お返事遅くなってすみません。ありがとうございました。
補足
早速のご回答ありがとう御座います。 最初の本は98年発行の「金融危機からの脱出(リチャード・クー)」です。 内容は 「日本のマーケットはこの三年のうち、最初の二年間(95・96年)完全な分裂症でした。株式と債券市場がまったく違う方向へいってしまったのです。(略)株価は1万4000円から2万2000円まで戻って、そこにはそれなりのバラ色のシナリオがあったのですが、一方で債券市場に目を向けますと、全く違うのです。(略)10年国債を買ってその一年間にもらえる利息がわずか1.7%しかないということは、お先真っ暗だということであります。(略)日本のマーケットでは、株価が一時元気を取り戻した一方で、債券では史上最低金利の状況が続きました。このことを見ますと、まさに日本の市場は分裂症にあったということになります。(略)私も日本に来る前はアメリカの中央銀行で実際にマーケット相手に仕事をしていたのですけれども、アメリカでもたまに債券市場と株式市場が別の方向に動くということはあります。しかし、それはほとんど技術的な要因で、2、3日また2、3週間もするとまた元にもどります。アメリカでは一応同じ見通しで債券市場、株式市場が動いているということになるのですが、日本の場合、半年ほど前までほとんどまる二年半、債券はこっち、株はあっちというまさに分裂症が続いていたのです。」 ということから、【同じ方向=債券市場上昇(金利下落)・株式市場下落、又は債券市場下落(金利上昇)・株式市場上昇】と考えました。
お礼
回答ありがとうございます。市場の状況や時代によって意味が変化するんですね。お返事遅くなってすみません。ありがとうございました。