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俳句の平仮名書きについて
俳句を作るにあたり、季語以外の文字を平仮名で書くことは、俳句としての評価はどうなるでしょうか。 例えば 思い出という文字を『おもいで』と平仮名で書くようなことは、読者に与える印象は、味気のないものとなるのですか。 例句 おもいでは故郷の空や鱗雲
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質問者が選んだベストアンサー
もしどこかの結社や同人に属しておられるのであれば、その意向に添いたいですね。 一般論として、かな書きが「味気のないものとなる」になるのかどうかは、まずは詠み手側の思いのほど如何であって、読み手側にどう与えるかといった印象への気回しにまでは及ぶ必要などないものと思われます。 ただ、かな言葉と漢語の混合は効果が逆に出やすいのではないでしょうか。 おもいでは故郷(さと)の空にと鱗雲 鱗雲思い晴(は)るけき故郷(さと)の空 ちなみに達人の句など…。 鰯雲こゝろの波の末消えて 水原秋桜子 鰯雲ひとに告ぐべきことならず 加藤楸邨
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- fujic-1990
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詩情といいますか、句で表す情景や心しだいです。平仮名だから味気なくなると決まったものではありません。 一般的には、ひらがなは女性的に、見た時の感じが柔らかくなったりする効果があると思います。 また、漢字で書くと意味は一つになりますが、平仮名になると、いくつかの意味を併せ持ったりします。 ただ、なんらかの意図をもって使うのでなければ、「??」となることも多いでしょう。 質問者さんが挙げられた例句では、句心は論じませんが、なぜ「おもいで」という平仮名で書くのか、意図がわかりません。 誰の作かわかりませんが、ほかのところではくっきりとした漢字を使っているので、ひらがなはバランスが悪いと私は思います。 例えば和歌的な、女性的な、余情を感じさせたければ、ぜんぶ平仮名のほうがいいと思います。ついでにいうと、「おもひで」でしょうかね。
補足
平仮名書きが柔らかい印象を与えるのは、よく、知られていますね。ただ、全てを平仮名書きすると、俳句というより、歌になってしまい、深みが失せるように思います。
- akinohotaru
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平仮名、漢字には、それぞれの持ち味があります。 「おもいで」ならば、作者が記憶しているのは、幼い日のことでしょう。 「思い出」にすると、もうすこし成長してからのことを覚えているというニュアンスになります。 このように、平仮名だから、「味気がなくなる」ことにはなりません。 ただし、平仮名を続け、どこで切ったらいいか分かりづらいときは、漢字を用いるべきです。
補足
思い出を平仮名で書くと幼き日のものになる。 そう言われてみると、確かに、平仮名書きのほうが思いは遠くなる印象を受けますね。
お礼
達人俳句は、さすがに、深い味わいがありますね。 水原秋桜子の俳句に 啄木鳥(きつつき)や落葉をいそぐ牧の木々 啄木鳥を平仮名で書いたほうが、リアルで動き感じますね。 という有名な俳句がありますね。 ご回答、有難うございました。
補足
なるほど、漢字とかな言葉は、効果を出やすくするわけですね。