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「サバす」って?
綴りはよく分からないのですが「サバす」あるいは「さばす」という言葉をご存じですか? 私が子供の頃から我が家では普通に使っていた言葉なのですが、あるとき外で使ったら全く通じませんでした。意味は、たぶん「洗濯するほどでもない服などを陰干しすること」だと思います。タバコ臭くなったジャケット、ちょっと汗をかいたけれども、クリーニングに出すほどでもないセーターなどをしばらく干しておくときに、「あ、それサバしておいたら?」みたいにサ変で活用して使います。親は神奈川出身です。ひょっとして、家庭内の造語なのでしょうか? 三十路近くになって初めて気づいたので、ちょっとショックです。
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「さぼす」で、ないですか?
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- gekkamuka
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1-1「さばす」(他動詞サ行四段)=醂す 1)醂(さわ)す。 2)錆(さび)つかせる。 3)古さを出す。渋い趣きを表す。 1-2「さわす」(他動詞サ行五段(四段))=醂す 1)黒漆を光沢のでないように薄く塗る。 2)柿の渋を抜く。あわす。 3)水に漬けて晒(さら)す。 2-1「さらす」(他動詞サ行五段(四段))=晒す・曝す 1)日光にあてて湿気を取る。干す。 2)灰汁(あく)で煮た上で水に、または単に水で洗って日光にあてて白くする。 3)以降は略します。 2-2「さぼす」(他動詞サ行四段)=曝す 1)接頭語「さ」+干すの意味で、風にあてて干す。 2)曝し干すの意味で、日にさらし、かぜにあてて干す。 以上は「国語大辞典」(小学館)からの引用です。 地方の「方言」でも、家庭内造語でもなく、御覧の通り、水に漬けてから蔭乾しする「醂(さわ)す」系のルーツに係わる歴史的仮名遣いの言葉のようです。 「曝(さら)す」系は日干しの方で、その点「晒(さら)す」の方は両方の意味が兼ね具わっているようにも見えますが、逆にいえばどちらとも中途半端というか、むしろ積極的に生地の脱色を狙ったトーンがありそうです。 従って「さばす」も充分遣えるわけですが、より広く普及し今日的な「さわす」を遣えば、チャンと五段活用で表現ができることになります。 長年来培われ、先輩諸氏が鍛錬してきたこのような美しい日本語が、TVなどマスプロ・メディアの極めて上滑りにして無慮な攻撃に<曝されている>今日だけに、どうか胸を張って親御さんのお言葉を伝承され、子孫にもお伝え下さいますようにお願い申し上げます。
お礼
お礼が大変遅くなってしまい、申し訳ございません。 母に確認したところ、母の祖母の時代から家庭で使われていた言葉であるとのことです。母の祖母は九州の出身と聞きました。意味は「さぼす」が一番近いですね。水には浸けないことを強調する使い方ですので。 ありがとうございました。
お礼
辞書で調べてみたところ、まさにそれです! 「さばす」というのは私の聞き間違いでしょうか?こんど親にあったら確認してみます。 ありがとうございます。