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十二支の本来の意味
今月上旬に、朝日系テレビ朝番組「グッド!モーニング」において「十二支は本来、植物の生成から衰亡に至る様相を表している」という趣旨の説明を、予備校講師の方がされておりました。十二支が現在、方角や時刻や動物になぞえられておることは知っておりますが、植物の生成から衰亡に至る様相を説明した書物やブログなどをご存知でしたら、教えてください。
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- TANUHACHI
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たしかヴェトナムの十二支では亥を豚に置き換えていたとの見解をどこかで目にした記憶があります。或いは地域によっては酉年の鳥を梟にしている可能性もあります。 日本の干支に使われている鳥は、『古事記』にみえる例の「長啼き鶏」のことともいわれております。天の岩戸に閉じ籠もったアマテラスを再び引きずり出すために散々に苦労し、再び大地に光が戻ってきたとの例の話とそこに登場する「夜明けの象徴」です。 時間軸の一つに人間の生死も含まれますので、日本人の死生観念について、西郷信綱氏の『古代人の夢』や中村禎里氏の『生命観の日本史』が参考になるかもしれません。植物に関しては、万葉集の研究で知られる中西進氏に著作や論稿があるかもしれません。 もしかしたら「蕗く」が、地下から地上に芽を出すことを形容し、それで時間の推移を象徴的に物語っているかも知れませんね。的外れでしたら、申し訳ありません。
お礼
ご回答ありがとうございます。西郷信綱氏のお名前は、学生時代以来久しぶりに目にしました。「古代人の夢」は読んだ記憶がありませんから、是非読んでみようと思います。中村禎里氏の「生命観の日本史」のような分野は全く私の視野にないものですいたから、こちらも読んでみようと思いますが、入手できるかどうか危ぶまれます。
子:小児が両手を動かすかたち、草木が芽生え始める状態 丑:紐で締め付けること、草木の芽が固く結んだ状態 寅:敬してつつしむさま、草木が成長の時期を待っている状態 卯:門の扉が左右にひらいたかたち、草木が地上に芽生える状態 辰:大きな蛤を手で開くかたち、草木が活力を持って伸びる状態 巳:蛇のかたち、草木が繁った状態 午:杵の原字で、貫き、折り返すの意、草木の成長が終わった状態 未:木の枝が茂ること、草木が成熟した状態 申:人が真っ直ぐ伸びたかたち、草木が充分に伸び切った状態 酉:酒をいれる壺、実を壺へ入れてしぼる時期 戍:戈と斧のかたち、草木が刈り取られ状態 亥:骨組のかたち、閉ざすの意、草木が地中に潜った状態 十二支に動物を当てはめたのは中国の戦国時代(紀元前403年~紀元前221)の頃とされています 後漢時代の書物の記載が最古の文献とされています。 暦を普及させるために、親しみやすい動物になぞらえたのではないかと考えられています。 或は、オリエントの星座名からの影響も考えられていて定説はないようです。 詳しくは 暦と占いの科学 永田久著 新潮選書 を御覧下さい。
お礼
ご回答ありがとうございます。「暦と占いの科学」のような書物は普段手に取ることがありませんので、知的好奇心を刺激されました。是非読んでみたいと思います。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%81%E4%BA%8C%E6%94%AF に「十二支の各文字は、一説に草木の成長における各相を象徴したものとされる(『漢書』律暦志)」なる記述があるところから、漢書の中の律暦志をお読みになればよろしいかと。
お礼
早速のご回答ありがとうございました。「漢書」を含めて漢文関係書は私の手元にありませんので、市立図書館に行って探したいと思います。でも漢文関係は手薄ですから、あればいいのですが。それにしても、ご教示のURLに盛られた内容は、普段接することのない深みがあって、これからの読書の対象を示唆してくださいました。こういう好奇心の喚起はすばらしいことですね。でも、ベストアンサーは最初の方のものと決めておりますので、ご容赦ください。
お礼
早速のご回答ありがとうございます。URLは二つとも閲覧いたしました。温久さんの記事には、私がテレビで見 た内容に沿うものが載っていて興が乗りました。