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平成25年分の扶養控除申告書につき、誤りがあったので訂正する旨を職場の担当者に伝えます。
「娘が控除対象扶養親族に該当しないことが判明した。所得オーバーです」。
年末調整の再調整ができます。
しかし、既に源泉徴収票の発行がされて、交付がされてるとなると「再調整は勘弁してくれ」と言われる可能性があります。
法的には再年末調整は1月末まで可能ですが、実務的に嫌われるということです。
再年末調整をしてくれない場合には、母親が確定申告して精算します。
所得控除の内、扶養家族をひとり減らす申告書を提出し、納税します。
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扶養控除を受けられないのに受けてしまうと「扶養是正」がされます。
これは、住所地の市役所から、税務署に連絡が行き、税務署から勤め先に連絡が行く流れです。
税務署から「控除対象にならない者を、扶養親族に申告してる」という連絡が勤務先にされるわけです。
勤務先から「扶養が違ってるよ」という話が本人にくるわけでして、それが鬱陶しい事の「根」になりかねません(※)。
公務関係ですと「いやしくも法律を守る立場の公務員なのだから、扶養是正通知など受けないように、扶養者所得把握は間違いなくするように」と指導する機関が多いと思います(※2)。
扶養是正を受けることは違法ではないが、控除対象にならない者をそれとして申告をする事が注意不足であり、けしからんという意味でしょう。
税務署の扶養是正が、公務員法に抵触することはありません。
ただし「あれほど、注意してたのに、今年も扶養是正を受けた職員がいる」ということで、閻魔帳にチェックをつけられる可能性はあるでしょう。
このように「税務署から扶養是正を受ける」ことが、特に公務員では避けるべきことだという認識はあるようです。
既にお分かりのように、年末調整で扶養控除を誤ってしまったなら、確定申告書で扶養控除を外せば良いわけです。
税務署が扶養是正通知をする前に「自分で正しく」しておけば、なんら問題になりません。
※
経理部門から呼び出されて「お話」を聞きます。
一度だけで済むか二度三度になるかは「職場次第」。
公務員などは、何かでケチがつくと出世の妨げになるのですが「総務に呼び出しされてたけど、なんだろう」と噂が立つ可能性があります。
知ったかぶったお局様が「実は税金の申告が違っていて、税務署から連絡が来てる」と、まるで脱税をしてるかのような噂を立てるかもしれません。
うっとうしい限りなのです。
※2
知人公務員は「毎年、扶養親族の所得だけは、絶対に間違えるなと上から言われる」そうです。
例えば、県の機関ですと、扶養是正通知は勤務先の総務課ではなく、県庁の総務課に行きます。
そこで処理する際に、勤めてる支所の責任者に連絡をするでしょう。
つまり、それなりのルートにいる担当者が全部「扶養是正があった」事実を知るわけです。
公務には無関係の事ですが、税務署からの通知があったとなれば「なんだ、なんだ」と興味を持たれるのです。
お礼
お礼が大変遅くなって申し訳ありません。 また、失礼ですが、ここでみなさんにお礼をしたいと思います。 皆さんの意見、とても参考になりました。 サイトのURLを張ってくださったり、とても助かりました。 結局母に確定申告をしてもらうことになりました。 皆さんの回答、本当にありがとうございました。