辞書式順序に対応する順序(オリジナル)
いつもお世話になっています。
●順列
異なるn個のものから重複を許さないでr個並べる順列の総数をnPrで表します。
○例
異なる3つのものa,b,cから重複を許さないで2つ並べる方法
3P2=6通り
を具体的に表記すると、
(a,b),(a,c),(b,a),(b,c),(c,a),(c,b)
と組を使って表記できます。
同じことですが、単射な写像f:{1,2}→{a,b,c}を用いて、
(f(1),f(2))=(a,b),(a,c),(b,a),(b,c),(c,a),(c,b)
と表記できます。 さらに逆写像を用いて、
(f^(-1)(a),f^(-1)(b),f^(-1)(c))=(1,2,φ),(1,φ,2),(2,1,φ),(φ,1,2),(2,φ,1),(φ,2,1)
と表記できます。 ただし、φは空集合。
●組合せ
異なるn個のものから重複を許さないでr個選ぶ組合せの総数をnCrで表します。
○例
異なる3つのものa,b,cから重複を許さないで2つ選ぶ方法
3C2=3通り
を具体的に表記すると、
{a,b},{a,c},{b,c}
と集合を使って表記できます。
同じことですが、単射な写像f:{1,2}→{a,b,c}の像集合を用いて、
{f(1),f(2)}={a,b},{a,c},{b,c}
と表記できます。 さらに逆写像の個数を用いて、
(♯f^(-1)(a),♯f^(-1)(b),♯f^(-1)(c))=(1,1,0),(1,0,1),(0,1,1)
と表記できます。
●重複順列
異なるn個のものから重複を許してr個並べる順列の総数をn^rで表します。
○例
異なる2つのものa,bから重複を許して3つ並べる方法
2^3=8通り
を具体的に表記すると、
(a,a,a),(a,a,b),(a,b,a),(a,b,b),(b,a,a),(b,a,b),(b,b,a),(b,b,b)
と組を使って表記できます。
同じことですが、写像f:{1,2,3}→{a,b}を用いて、
(f(1),f(2),f(3))=(a,a,a),(a,a,b),(a,b,a),(a,b,b),(b,a,a),(b,a,b),(b,b,a),(b,b,b)
と表記できます。 さらに逆像を用いて、
(f^(-1)(a),f^(-1)(b))=({1,2,3},φ),({1,2},{3}),({1,3},{2}),({1},{2,3}),({2,3},{1}),({2},{1,3}),({3},{1,2}),(φ,{1,2,3})
と表記できます。 ただし、φは空集合。
●重複組合せ
異なるn個のものから重複を許してr個とる組合せの総数をnHrで表します。
○例
異なる2つのものa,bから重複を許して3つとる方法
2H3=4通り
を具体的に表記すると、
{a,a,a},{a,a,b},{a,b,b},{b,b,b}
と表記できます。 ただし、多重集合の意味。
同じことですが、写像f:{1,2,3}→{a,b}の像集合を用いて、
{f(1),f(2),f(3)}={a,a,a},{a,a,b},{a,b,b},{b,b,b}
と表記できます。ただし、多重集合の意味。さらに逆写像の個数を用いて、
(♯f^(-1)(a),♯f^(-1)(b))=(3,0),(2,1),(1,2),(0,3)
と表記できます。
それぞれ2通りの表記をしましたが、前者は辞書式順序ですが、後者はいったいどういった順序になっているのでしょうか?
今回、後者の表記を書くときは、前者の表記を参考に書きましたが、後者のみを書くとき、どういう順序に気を付けて書いたらいいのでしょうか?