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緊張性気胸でなぜ奇脈??
こんにちは、医師国家試験に向けて勉強している者です。 緊張性気胸で奇脈をきたす機序がよく分からなくて質問させてもらいました。 緊張性気胸では大静脈が圧迫されて頸静脈の怒張をきたすくらいですから、静脈還流が減ってて奇脈をきたすほど左室を圧迫しない気がするのですが… 理由が分からないと覚えるのが苦手なタイプなのでどなたか分かる方よろしくお願いします(>_<)
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緊張性気胸だと胸腔内圧が上昇し、心臓から見ると四方から圧迫されている状態になります. それで拡張障害を来たし、心タンポナーデや収縮性心膜炎などと同じ病態となるようにおもいます. そうすると下のサイトの説明で説明できると思いますね. ただ私の持っている救急医学会の救急診療指診や、Jatecガイドラインに、緊張性気胸に関する記載には奇脈の言葉はでてこないです.たいてい、ショックになって心臓が止まりかけますので、悠々と呼気と吸気で血圧を測るなんてあり得ないですしね.また奇脈の有無で緊張性気胸を診断するというのも変で、それより先に呼吸音の異常、胸郭の動きの異常、皮下気腫の存在その他の方で考えるべきです. 「緊張性気胸に奇脈がある」 というのは知識としては正しいのでしょうけど問題のための問題のような気がします. 注:とはいえ私は元循環器の消化器内科医で緊張性気胸は数例しか見たことないのでたくさん見ている人には別の意見があるかもしれません.内科医だと分野によるが卒後10年以上でもひとりも緊張性気胸見たことない人も珍しくない.
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- doctorGI
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良い質問ですね。ちょっと考えさせられました。 吸気時に血圧が下がるというより、呼気時に血圧が上がると考えると納得が行くのではないでしょうか。 緊張性奇矯だと呼気時には胸腔内圧がすごく高くなるので肺が絞られるて肺静脈血が左心房に流れ込む、というイメージです。
お礼
早速の御回答ありがとうございます! なるほど、肺静脈が絞られて左心に送り出されるという考え方は初めて聞きましたが、分かりやすくてつじつまも合いますね。doctorGIさんのイメージを使って覚えたいと思います。ありがとうございました!
お礼
御回答ありがとうございます! その考え方が直結的で分かりやすいですね。 おっしゃる通り実際の臨床現場で緊張性気胸なのに呑気に奇脈の有無を調べている姿を想像したらかなり滑稽に思えました(笑) 今はペーパー試験だと割り切って勉強するのも大事ですが、本来は実現場をイメージしながら勉強しなければなと考えさせられる御回答でした。ありがとうございました、また機会があったらご教授をお願いします!