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ヤ行上一段活用
文語での上一段活用動詞「射る」「鋳る」は、なぜア行ではなくヤ行なのでしょうか? 以前に、正確にはヤ行の「い」とア行の「い」とは発音の仕方が異なると聞いたことがあるのですが、そのことによるものなのでしょうか。(この発音の違いということ自体も正しいのかどうかは、わかりませんが。) みなさん、よろしくおねがいします。
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おっしゃるとおり、発音が違ったのです。 現代では、ア行の「い」もヤ行の「イ」もワ行の「イ」も発音に区別はないので、わかりにくいかもしれませんね。 「射る」「鋳る」はヤ行上一段、 「居る」「率いる」はワ行上一段、 と、覚えるしかありません。
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- usagisan
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根拠は示されていませんが、手元にある、とある文法解説書には、「ア行のイとヤ行のイとは、元来区別がなかったと言われている」との記述があります。 kuneさんがお聴きになったのとは話が異なるようですが、古事記・日本書紀に「梓弓(あづさゆみ)・檀弓(まゆみ)伊岐良牟登(射切らむと)」などと、「伊」で表記した例があるようです。「伊」はア行の「イ」の表記にも用いられるので、記紀の時代(八世紀初頭ですね。)には、区別がなかったと言えると思います。 記紀以前の時代には区別があったのかもしれませんが、ア行とヤ行のイを書き分けてある文献が見つからない限り、あるとは言えないし、また、見つかる可能性がないとは言い切れないので、先のように「区別がなかったと言われている」と言わざるをえないと思います。 もしかすると、書き分けのある文献がすで発見されているのかもしれませんが、ここらは私の調査能力を超えますので、他の回答者のご指摘を待ちたいと思います。 小学館の「古語大辞典」の「射る」の項の「語誌」には、「活用の行を、ア行ではなくヤ行とするのは、この語が『矢』と同源であるとみる語源説による。」とあります。 先の文法解説書によると、この説は辞書「大言海」にあるもので、それが流布して通説となっているようです。「矢」だけでなく「弓」も「ゆ」というヤ行音をもつので、これらと密接な関係にある「射る」の「『い』は『ゆ』『や』と同じようにヤ行にしなければならない」という説のようであります。 なお、「鋳る」は「溶かした金属を鋳型に注ぎ入れて器物を製造する」ことですが、「鋳造するために熱して溶かした金属」を「湯(ゆ)」ということから、「射る」同様にヤ行に分類するのではないかと、私は勝手に思っています。 ヤ行上一段にはこのほか「液体を注ぐ。浴びせる。」という意味の「沃(い)る」があるようですが、なぜヤ行と考えるのかは私には分かりません。どなたかお教えくだされば幸いです。
お礼
なるほど、ヤ行の音と続けて読むことにヒントがありそうですね。 でも、まだまだ調べる価値がありそうですね。 ありがとうございました。
お礼
やはり発音が違ったのですか。 >と、覚えるしかありません。 そうなんですね、でも何かはっきりしたことを知りたいですね。 ありがとうございます。