こんにちは。
私は、自称「歴史作家」です。
>>どれが正解なのでしょうか?
どれも正しいと言えば正しい。
今日、一般的(通説的))には、「よしひさ」で通っています。
また、「江戸時代史」(三上参次・元東大教授)では、「よしなか」と講義されているようです。
つまり、「義央」の署名は数々ありますが、「ふりがな」を振っていませんし、当時の人々がどのように呼んでいたかの、確たる証拠も見つかっていないためです。
(よもやま話)
同じように、鎌倉幕府での「北条政子」も、「まさこ」と呼ぶのが一般的になっていますが、これは、従三位を朝廷より送られた時、名前がなくてはおかしい・・・と言うことで「政子」と命名されました。
つまり、それ以前の名前は諸記録を見ても一切出てきていないため、何と呼ばれていたかは全くの不詳なのです。
しかし、これは父の北条時政(ときまさ)の「政」をもらって付けたと言われており、父が「ときまさ」であったため、「政子」も「まさこ」と呼んだのではないか・・・との説です。
また、尼将軍と呼ばれるようになってからは、「平政子」と署名された史料が一通見つかりました。
多分、夫の源頼朝やその子である頼家、実朝が死亡してしまい、「源」の姓を名乗る必要性がなくなったために、北条氏は「平氏」の家系ですので、「平政子」と署名したものと考えられています。
お礼
当時はルビというものが無かったんですね 詳しくありがとうございました とても面白かったです