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LordとGodについて
米国で、一般的に、 「God」ではなく「Lord」というときの違いというか、 その場合のニュアンスの違いが分かりません。 ごく一般的なレベルとして、どう考えたらいいでしょうか。 宜しくお願いします。
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そちらがどのくらい聖書についてご存知かわかりませんが(かく言うわたしは無神論者です)Godというのは宗教に関係無く一般的に「神」です。勿論キリスト教者がそう言えば大文字で始まる単語であり、それはキリスト教の神を意味する事は暗黙に了解されます。聖書のGenesisでは「神」がこの宇宙を創造する部分がありますが、その神の姿が宗教絵画等に表されておらず、抽象的な存在です。 Lordは封建時代の領主が農民を支配していた様に、全人類の上に君臨する全能の神、差別なく人類を導く神であり、キリスト教者にとってこれはしばしば Jesus Christ (the Son of God) を意味し、キリストはGodと呼ばれるよりLord と呼ばれる事が多いのは、そのためです。また映画等で子供が(まあ大人の場合もありますが)I'm talking to you, God と神に話しかける場面もありますが、一般的に「神よ」と呼びかける場合には、Lordが使われる事が多いです。これは教会でも同じです。この呼びかけはラテン語では Domine となります。
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- miknnik
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<「Lord」のほうが、そこにいる、という臨場感が出てくるようにも思われます。> 信者であれば「臨場感」が出る、という事もあるのかもしれませんが、atheists, agnostics にとっては臨場感云々と言うよりは、Lordが示唆する、その語を口にする者の神に対する dedication, respect, humility といった感情がない、持てないから使わないのだと思います。
お礼
ありがとうございます。 いや、「もてない」ことを含意するための「用法」もまた可能なのだろう、という疑問が(じつは)最所の疑問だったのです。 つまり信仰もないのに、この語を使うとき、どんな含意が発生するだろうか、と。 いずれにしても厄介な語ですね。
- miknnik
- ベストアンサー率48% (249/513)
ひとつ修正します。 ラテン語で Domine は「主よ」という呼びかけになります。「神よ」という呼びかけ(vocative) は Deus です。ご自身がクラシカル・ミュージック、特に motet と呼ばれる経文に曲をつけた作品をお聞きになるかはわかりませんが、この類いの音楽を聞いていると、「神よ」と呼びかけるより「主よ」とする方がかなり頻繁にあります。まあ Domine Deus というのもありますが。興味がおありなら、このラテン語のテキストと英語への翻訳が載っているページがあるので、リンクをつけます:http://lyricstranslate.com/en/domine-deus-domine-deus.html これでも賛美されているのはお読みになればわかるように、イエス・キリストです。 ご自身が他の回答者のお礼でおっしゃる様に、キリスト教徒以外の者の口から Lord という言葉が聞かれないのは、この単語が示唆する信者と主との間の intimacy のためかもしれません。Godという一般的な単語にはない、このLordという言葉を口にする人物の信仰心がうかがわれると思います。YouTube に Take Your God and Shove Him という無神論者の rant が載っていますが、これもやはりGodであり、Lordではないですね。
お礼
ありがとうございます。 (とくに信仰を強調するわけではない人の書いた)英文論文のなかで、信仰が論究されていて、そこで「God」という語があっても驚かないですが、そこに「Lord」が出てくるとやはり「ぎょっと」します。「親密さ」を読み取ることもできますが、いや反語的な意味もありはしないか(いや、単なる言い換えだろう)など、迷いが始まります。 「Lord」のほうが、そこにいる、という臨場感が出てくるようにも思われます。
- Him-hymn
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1番目回答者Him-hymn 補足 聖書の世界では、面白いことに、旧約聖書で、godという語が、審判者を意味する場合があり、そういう指導者たちをgods、つまり人間に適用している部分があります。イエス・キリストは、それをとりあげて、「あなたがたも、自分たちをgodsと言っているではないか」との発言をしています。 一方、lordも、預言者に対してlordと言うこともあります。こちらの方は、やはり、言っている本人は使えているという意識があります。繰り返しになりますが、最初に申しました通り、lordはその裏にservantの存在があることを示していると言えます。 有名な詩編の冒頭に The Lord is my shepherd. という言葉があります。 「主はわたしの羊飼い」という意味ですが、この詩編のことばは、lordの意味を端的に言い表していると思います。 一方、別の詩編には God is my refuge.(神はわが避けどころ。)とあります。神という存在があって、そこに身を避けるーーそこを隠れ家、避難所とするーーこれは全能の神であるGodがふさわしいかと思います。 以上、ご参考になればと思います。
お礼
ありがとうございます。 日本語の助詞「が」と「は」の違いを説明するような感じで、曖昧な部分がどうしても残るようです。 「serve」という含意をもつかいなかは参考になりますが、 「God」にもその含意が発生してしまうのが道理で、「the Lord」といって言及したほうが、「聞き手」のすでに知っている、ほら、あの人のことだといったような文脈が形成されるようにも思います。「God」はどこか他人行儀というか。 挙げてくださった文例も大変参考になります。
- miknnik
- ベストアンサー率48% (249/513)
これはオマケです。 前記の様に、Godは他の宗教でも「神」の意味で使われ、イスラム教徒が口にする、Allahu akbar は God is great と英訳されます。 キリスト教では創造主(The Creator) とその息子であるキリストを区別するために、創造主を Father とも呼びます。教会で、In the name of the Father, the Son and the Holy Spirit (ラテン語では、In nomine Patris et filii et spiritus sancti)、「父と子と精霊の御名にいて 」という (Holy) Trinity (三位一体) を意味する表現にも出てきます。下記のリンクのダイアグラムを見るとわかると思いますが、この三者は独自な存在であるにも拘らずその三者が合同的に「神」という存在を生み出すという事だそうです。 Like I said before, I'm an atheist! http://en.wikipedia.org/wiki/Trinity
お礼
ありがとうございます。 「Lord」のほうが具体的な(あるいは切迫した)意味がでてくるような気がしてきました(笑)。
- Oubli
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lordというのは支配者とか君主という意味の普通名詞ですが、Godが根源的な支配者であるというキリスト教的な考え方からか、GodのことをLordと呼ぶことがあります。この場合はLを大文字にするのが普通で、無冠詞か、my Lord, our Lordのような表記になります。 Godと言うのと意味的には変わらないと思いますが、Godのような単語はやたらと口にしない方がよい(Jesusなども同様です)という考えがキリスト教にはありますので、婉曲表現として使われているように思います。会話でどちらを使うかは人によって異なるでしょう。
お礼
ありがとうございます。 「God」のほうが「Lord」より意味領域が広いだけでなく、 「Lord」というとき、「支配」というベクトルが働くとのご指摘はとても参考になります。
- Him-hymn
- ベストアンサー率66% (3489/5257)
まず、lordは封建社会では、領主であり、lordに使えるのが、servantです。この縦の関係が、神をあらわすときにも使われました。ユダヤ教・キリスト教においてとくにイニシャルレターは大文字で使われ一神教の神であることを表します。 godは神であり、一神教であればイニシャルレターを大文字とします。 使い分けですが、聖書においては、もともとヘブライ語やギリシア語の単語が違いますので、それを訳した英語も、違うわけです。 日本語では Lord=主 God=神 でよろしいと思います。 以上、ご参考になればと思います。
お礼
ありがとうございます。 「God」はいわば客観的な一般名詞で、「Lord」は主観的な信仰者の立場から「神」を指すという感じにもんりそうです。 キリスト教徒でもない人の口から「Lord」という語は出にくいように思われますが…。
お礼
ありがとうございます。 聖書のなかで、イエスが弟子たちに「傷」を見せる(示す)場面があります(ヨハネ20・27)。 「傷」をみせるのは弟子たちに「show them the Lord」のためですが、ここはやはり信仰を共有する意味空間なので「God」ではなく「Lord」でなければならないようです。