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平清盛が生きていた頃の薬

こんにちは 最近なんですが、たまたまYouTubeに大河ドラマ『義経』がアップされており、いくつか話を見ていたのですが、平清盛に法皇が薬を贈るシーンがありました。 平清盛は周知の通り、熱病で死亡する訳ですが、この頃の薬はどのようなものだったのでしょうか? 効能は薄いにしても、一応は風邪に効能があるものとか、腹痛に効くとか、そういう効能があるものはあったのでしょうか? それともまったくでたらめで、身体には良いだろう程度のものしか無かったのでしょうか? 私は昔から普通の薬(西洋医学の薬)が合わなくて、葛根湯とか麻黄湯とか、そういう漢方薬的な薬にお世話になってきたので、昔の人達の薬に興味があり質問しました。

みんなの回答

  • fumkum
  • ベストアンサー率66% (504/763)
回答No.3

平安中期に丹波康頼の著、『医心方(いしんぼう)』の1巻の中に、「薬名考」があり、約1000種の薬が紹介されています。その他の巻でも紹介されているものがあります。『医心方』は、現在の漢方薬(主に薬草)の解説の中に、「『医心方』に記載あり」と解説されるほどの医学書で、当時の和漢の医学書の集大成ともいうべき存在です。現在全訳本が出版されているようですが、30巻あまりの大部な書籍ですし、単価も高いので購入はむずかしいのではないかと思いますが、国会図書館などの大きな図書館などにはあるのではと思います。 さらに、『大同類聚方』があります。これは平安初期に編纂された和方の医薬書です(全訳本が既刊)。また、正倉院に献納された聖武天皇の遺愛品の中に60種の薬があり、『東大寺献物帳 種々薬帳』としてまとめられています。この薬石は当時としては貴重藥で、時々宮中などの要請で、持ち出され、一部は現在現物が存在しないものがあります。胡椒・甘草などのように今では一般に流通しているものでも、当時では大変貴重な品も含まれます。 ともかく、当時の医薬は風邪などの病気名に対して施薬するのではなく、発熱・頭痛などの症状や病人の状態などにより調薬・施薬する傾向にありますが、多くの経験則の積み重ねによって、効果が確かめられているものも多くあります。ですから、『医心方』は現代の漢方でも尊重されています。中には迷信の類もあるようですが。また、医薬同源と言われるように、日常の養生の重視、未病と言われるように、病のかすかな予兆をとらえて、発病前に対応することを重視する傾向にあります。当時の薬は薬石とも言われるように、植物性だけでなく、鉱物、動物由来のものも多くあります。(現代の東洋医学・漢方と同じような傾向です。) まとまりませんが、参考まで。 『医心方』 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8C%BB%E5%BF%83%E6%96%B9 『医心方』巻1薬名考の全訳本解説 http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000032787887&Sza_id=E1 『医心方』巻30訳 http://mayanagi.hum.ibaraki.ac.jp/LecRep/01/Seminar.html http://mayanagi.hum.ibaraki.ac.jp/LecRep/06/Seminar.html 『大同類聚方』 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E5%90%8C%E9%A1%9E%E8%81%9A%E6%96%B9 『東大寺献物帳 種々薬帳』記載の薬物一覧 http://www.eisai.co.jp/museum/herb/familiar/shujuyakucho.html

noname#223577
質問者

お礼

回答ありがとうございます そんなに昔にそんな大著があったんですか。案外、昔の知識もあなどれませんね。それにしてもその医心方、是非読んでみます。 正倉院に医術関連のものがあるんですか。知りませんでした。まあ確かに薬は高価で貴重ですから、保管するのも納得ですが。 経験に基づいてとのことなら、昔のことでも結構信頼できそうですね。漢方薬についてもっと調べてみようと思います。

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  • ithi
  • ベストアンサー率20% (1973/9604)
回答No.2

rokkakusiさん、こんばんわ。 平清盛の時代よりも100年くらい前の話ですが、訶梨勒丸という薬があります。漢方薬らしいです。平安時代に小右記という日記の執筆者藤原実資が三条天皇に贈ったらしいです。他にも紅雪という仙丹があります。これは中国の道教の教えのようなものから製法があるらしいのですが、仙人になるため薬らしいのですが、その製法から材料が水銀やいろいろ体に有害な物質で作ることが記録されているらしく、ある意味毒薬のようなものです。これも三条天皇に贈ったらしいですのですが、この後失明したらしく、天皇の位を退位し、1年後にお亡くなりになったらしいです。 詳細は下記のURLを参照してください。 訶梨勒丸 http://seikatu.co.jp/kariroku.html 仙丹 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%8C%AC%E4%B8%B9%E8%A1%93 三条天皇 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E6%9D%A1%E5%A4%A9%E7%9A%87

noname#223577
質問者

お礼

回答ありがとうございます 水銀ですか。猛毒ですね。水銀で不老不死を求めて中国皇帝が早死にしたのは知ってますが、日本にもそういう事例があったのですね。 薬と思って飲んだら死亡…うーん、なんとも虚しい

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回答No.1

平安末期頃の中国では「傷寒論」という医学書が用いられていたので、あの時代に中国から送られてきた薬というと正に質問者さんの書かれている葛根湯や麻黄湯などが該当する筈です。

noname#223577
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 葛根湯や麻黄湯の歴史って古いんですね。 良い薬だからこそ伝わってきたんですかね。

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