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理解できない日本のマナーについて
- 日本語を勉強中の中国人です。日本のマナーについての本を読んでおります。個人宅を訪問する時のマナーについて理解できないマナーがあるのですが、教えていただけないでしょうか。
- 紙袋に入れた手みやげは、部屋に入ってから渡すべきです。なぜ紙袋から取り出して渡す必要があるのでしょうか。
- 洋室での手みやげの渡し方についても理解できません。親しい関係の場合は紙袋も一緒に渡しても良いとされていますが、そうでない場合はたたんで持ち帰るべきです。なぜこのようなルールがあるのでしょうか。
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こうしたマナーは、昔、紙袋が普及していなくて、風呂敷に包んでいた時代の名残です。昔は、贈り物が道中に汚れたりしないよう、また、大切な人への贈り物を、世の中の人に見せびらかしたりしないよう、自分の風呂敷に包んで持っていって、相手には、贈り物だけをあげて、自分の風呂敷は持ち帰っていたわけです。 その風呂敷の代わりの役目を、今は紙袋がはたしているので、その紙袋は相手にあげるものではない、というのが正式な考え方だと、その本は主張しているわけです。 また、紙袋は運ぶときに使うものですが、相手の「家」まで行ってしまったら、相手はもう、それを運ぶ必要がないので、紙袋は邪魔なだけです。いわばゴミですね。そのような邪魔なゴミは持ち帰るのがマナーであるというわけです。 ただし、マナーも時代とともに、どんどん変わります。先日、テレビで、礼儀作法の有名な先生が話していましたが、最近は、紙袋を一緒にさしあげてもマナー違反ではないとのことでした。特に高級ブランドの紙袋などなら、かえって喜ばれるかもしれませんし、相手のお宅でも、別の機会に、その袋を使えるかもしれませんよね。ただし、正式には、紙袋をたたんで、その上に贈り物をのせて渡すのがマナーだと、その先生は言っていました。 一方で、実際には、紙袋に入れたまま、取っ手を持ってそのまま「どうぞ」と渡す人が、圧倒的に多いです。それで、本には、「お友達や、同僚や、よく知っているご近所さんには、袋のまま渡してもいいけれど、大事な取引先や、偉い先生にそれをやったら恥ずかしいですよ」という意味で、そう書いているのでしょう。
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- Nebusoku3
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この1. 2. のマナーに関しては全ての日本人が納得している内容とは考えにくいです。 自分の場合は会社関係者への「付け届け」 は禁止されているので、あり得る状況としては転勤した先で上司に当たるお宅を訪問した時などですね。 >なぜ紙袋から取り出して渡す必要があるのでしょうか。紙袋を渡したら、だめでしょうか。 手土産には「熨斗(のし)」 というものが付いています。 現在では略式で 「その形の印刷」 担っていますが、その昔は 臭み物”くさみもの” (生臭いものは仏教的に忌み嫌われていたのですが、祝時であることを示す為に 干し烏賊(イカ)のようなにおいのあるものを上に添付して渡していました。) を見せてお祝い事の一種である事を示していた訳ですね。 それが礼儀の作法となったようです。 袋に入れたまま渡すと意味が分からず失礼になりますね。 >なぜ「親しい間柄のときは、紙袋も一緒に渡してかまいませんが、そうでなければたたんで持ち帰りましょう」になるのでしょうか。 これは自分にも理解しにくいところですが、恐らく、手土産は 風呂敷に包んで持って行き、風呂敷から出して中身だけを手渡し、風呂敷は持ち帰ったという習慣の変形と思います。 冒頭に書いた転勤時の上司へのご挨拶以外では他に例を見ませんので殆どの場合は親しい間柄でのやり取りでは堅苦しさ抜きでやりますが、日本には 「親しき仲にも礼儀あり」 という言葉があり、習慣として残っているものもあります。 最初の堅苦しい挨拶が済んでその後は 打ち砕けた態度でも OK というわけですね。
お礼
ご親切に教えていただきありがとうございます。興味深く拝読いたしました。いい勉強になりました。
- kogotokaubewe
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> 形式を勉強したいわけではなく、こころを勉強したいからです。 と、心を大切になさっているのでしたら、 > 理解できないマナー という言い方は適切でなかったかもしれませんね。 「理解できない」という言い方は、「どうも自分とは考え方やとらえ方が違う、訳の分からない変なやつだ」という批判的気持ちを込めて使われることの多い言い方です。 「おしぼり」の質問に続いてのこの質問のタイトルを見て、(外国人が日本人を)批判的な目で見ている、と受け取った人がいるおそれがあると思います。 それから、このようなご質問の内容は、言葉の使い方や意味に関してのものではありませんから、 ライフ > 暮らし・生活お役立ち > マナー・冠婚葬祭 のカテゴリでおたずねになる方が適切ではないでしょうか。
お礼
ご親切に教えていただきありがとうございます。貴重なアドバイスは大変参考になりました。私の「理解できない」は「よくわからない」という意味で、自分の個人の理解力のレベルの話を言っているだけで、まったく他人を批判するなんてけなす意味がございません。誤解を防ぐために今後気をつけます。
マナーというのは、理解するものでしょうか。「郷に入っては、郷に従え」(When in Rome, do as the Romans do:入鄉隨俗/入乡随俗)です。
お礼
形式を勉強したいわけではなく、こころを勉強したいからです。
- 莽翁寒岩 一笠一蓑一杖(@krya1998)
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入れてきたものは以って帰るか、お始末をお願いしますといって畳んで脇におく。 親しい兄弟同士ならいいば、そのままほぃっと渡したらみっともない、失礼です。 ぁあ、保守系ののまぁ利権のからんでいる大政治家が何か会合をやる。 子分や利権の欲しい人がその席にわざとデパートなどの袋を置いてくるんだそうです。 中には一万円札が入っている。 渡したことにはならない。どこかに忘れてきた、ということだそうです。 そして親分側が片付ける。 えぇだれのだろう? あちこちに聞く。 結局、判らないが遺失物として届けない。 という芝居をするそうです。 まあぁ、収賄やなにかになりませんね。 庶民の話ではありません。 質問と関係ない話かな?
お礼
早速のご回答ありがとうございます。またおもしろいお話を承りました。大変参考になりました。
- Postizos
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マナーというのは中には形だけになっている物もありますが、たいていは合理的生活習慣なのだと思われます。 風呂敷や袋というのは品物を運ぶための道具であって使い回しをする物なのですね。 だから中身はさし上げるとしても自分の使い回しの道具は持って帰る物なのです。 デパートなどのパッケージは簡略化されて今は袋をパッケージ代わりにする事がありますが、本来は品物を紙できれいに包んでから袋に入れる物でした。 贈り物を持って行く場合は上記の通りなのですが、おみやげのように持って帰ってもらう場合は新しい風呂敷で包んでそのまま渡してもかまいません。
お礼
ご丁寧に教えていただきありがとうございます。大変参考になりました。
どうも、とってつけたようなマナーのようにも感じられますが、 基本的には「ふくさ」のマナーが転用されているように思えます。 「袱紗(ふくさ)は元々、塵埃除けを目的に貴重品の収められた 箱ものの上に掛けられていた風呂敷状のものが、 その後に贈答品を運ぶ際に道中での日除けや塵埃除けとして 用いられるようになりましたが、いつしか一枚ものの布地から 裏地付きの絹布で四方角に亀房と呼ばれる房付きのものに変わっていき、 儀礼を重んじる慶弔行事の金品贈答時の儀式用品として 広蓋(ひろぶた:黒塗りの盆)と併せて用いられるようになり、 現在に至っています。 袱紗には、黒塗り盆に掛ける亀房付きの「掛けふくさ」、 主に慶弔金を収めた金封を包む「小風呂敷(手ふくさ)」、 簡易の切手盆(祝儀盆)とセットになった「台付きふくさ」、 金封を挟み入れる財布状の「金封ふくさ(はさみふくさ)」 などがあります。 尚、ふくさを漢字で「袱紗」と「帛紗」の両方に書き表しますが、 正しくは「掛けふくさ」などの場合には「袱紗」と書き、 「小風呂敷・台付きふくさ・金封ふくさ」などの小さいサイズ のものを「帛紗」と書き表します。 茶道で茶器を拭いたり菓子盆や茶たくの代用として用いる ふくさの場合も正しくは「帛紗」と書き表します。 袱紗(ふくさ)の使い分けと包み方・手渡し方 お祝いごとやお悔やみごとの際に持参する金封は、 袱紗に包んで持参するのが礼儀にかなっています。 袱紗を使用するということは、持参する途中で水引がくずれたり、 袋が皺になることを防止するだけのものではなく、 先方の「お気持ち」や「まつりごと」を大切に考え、 喜びや悲しみを共にするという日本独特の礼儀を 重んじる儀礼からきているものです。こうした意味合いから、 金封を裸で持参するということは、 「先方に対する礼を失する」ということにつながります。」 http://www.zoto.jp/mame/fukusa.html ■もっぱらなにかに包むことで先方に対する敬意を 表している。礼儀を表していると考えてよさそうです。 包むものは、汚れていますから、親しい間柄ならともかく、 普通は渡さない。ということなのでしょう。 これも塵芥の汚れというより、心理的な汚れであって、 外界の穢れといいかえてもいいですが、それらを袋で遮断し、 相手宅に置いていかない。という発想が根底にあると思います。 日本のマナー、様式にはけっこうこの穢れを払う。 ということが関係していることが多いので、 この観念を理解しないと、わかりにくいのかもしれません。 お相撲さんが土俵に上がるときに塩をまいたり、 葬式の帰りに自宅前で塩を撒くのも同じ理由からです。
お礼
ご親切に教えていただきありがとうございます。いろいろとても参考になりました。
- 4500rpm
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1.紙袋は持ち運ぶときのほこりよけでもあるため、そのまま渡すのは失礼だからです。風呂敷も同様です。 2.きれいなデザインや有名なブランドの紙袋の場合、相手の方が喜ぶこともあるので、「悪いですが処分してもらえますか」などといって渡すと良い。
お礼
ご親切に教えていただきありがとうございます。大変参考になりました。
お礼
ご丁寧に教えていただきありがとうございます。いい勉強になりました。