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ショックの減衰力に関する事で
ショックの減衰力に関する事で E品 減衰力(N) F:1200-540 / R:790-400 C品 減衰力(N) F:873-432 / R:549-373 と商品説明にこのような数値が記入されています。 この数値から何が分かりますか? FとRは、フロントとリヤかと思います。 また柔らかいショックはE品とC品のどちらになりますか? 宜しくお願いします。
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ショックアブソーバの減衰力は、伸び側と縮み側で違います。そして、乗心地やハンドリング性能上の要求から、縮み側の減衰力を低くし、その為に足りなくなった全体の減衰力を、伸び側を固くして補てんするというセッティング傾向となります。 >この数値から何が分かりますか? 例えば・・・・標記の・1200-540というのは、[伸び側減衰力]-[縮み側減衰力]という意味です。数字の単位は、記載の通りN(ニュートン)でおかしくありません。 >FとRは、フロントとリヤかと思います。 御意。 >また柔らかいショックはE品とC品のどちらになりますか? C品の方が全体的に柔らかいと言えます。更に細かい事を言いますと、 ※C品はフロントの減衰力が全体的に低く、操舵応答性はE品よりモッサリした感じになるでしょう。 ※一方、C品のリヤの、特に縮み側が(E品とのフロント同士の比較に対し)あまりソフトになっていない点が特徴的です。 前輪駆動車でこのセッティングだと、全体的にソフトな割りにはタックインがしっかり出るセッティングと考えられます。 ※どのくらいの輪重のクルマか判りませんが、C品の減衰力でもよいとすると、E品のフロントの伸び側が少し固過ぎる様な気がします。 縮み側は十分低いので荒れた路面でロードホールディングが極端に悪化する、ということはないでしょうが、これほど伸び側の減衰力を上げると、早い切り返し(短い車線変更や狭いS字、パイロンスラロームなど)で入口と出口のハンドリングの変化が大きくなります。変化の方向としては、バンプストローク減少に伴う左右荷重移動変化の増加(増速)により、スラロームでは段々ハンドルの操舵初期応答がよくなりつつアンダ・ステアが強くなる傾向となるでしょう。 ・・・・以上ですが、実はこの減衰力の表示は、前提条件に問題があります。 ショックアブソーバの減衰力は、伸び/縮みの速さ(これをピストンピード、ストロークスピード等と言います)によって変わります。 ショックアブソーバの減衰力を表示する場合、本来は0.1~1.0m/sぐらいのピストンスピード間を4~5段階程度に分けて表示するのですが、1つしか表示していないとすると、代表的なピストンスピードの時の減衰力を表示していると思われます。 表示される代表的ピストンスピードはカーメーカ、ショックアブメーカによって多少異なりますが、だいたい0.7か0.8m/sでの減衰力が使われることが多いです。 で、御質問ですが、もし上述した様な代表的ピストンスピード時の減衰力が表示されているとすると・・・・それは操舵角速度が結構高い領域(ハンドルをかなり急に回した時)での話になります。 つまり・・・・先ほど、御質問で提示されている減衰力からハンドリング上の違いを色々述べましたが、例えば峠の中速カーブをラインに沿ってしなやかに走行する様な場合(=ピストンスピードが比較的低い場合)は、殆ど当てはまらないということになります。 御質問の減衰力のピストンスピードが0.7~0.8m/s時とすると、もう一つ、0.3m/s辺りの減衰力も判ればかなり正確なハンドリングの予想がつくのですが。
お礼
御回答有難う御座います。 ごく簡単に言えば、数値が大きくなるほど、いわゆる固い足ということですね。 しかしながら、ピストンスピードなどの兼ね合いもあって 複雑なものなんだなと思いました。 とても詳しい説明に感謝いたします。 有難う御座いました。