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モーツァルトの「音遊び」
以下のページで、モーツァルトは「確信犯的音遊び」をしていたとありますが、具体的にどういうことでしょうか? http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1220636967 彼は光共感覚者だったそうですが、それが関係しているのでしょうか?
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- Tann3
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ご質問中のリンク先の方がどういう趣旨で「確信犯的音遊び」と書かれたのかは分かりませんが、それに類したことでいくつか思いつくことを書きます。 「光共感覚者だった」という話は聞いたことがありませんが、もしそうであったとしてもまったく関係ないと思います。 日本語で「天才」というと、学業の成績優秀とか、優等生とか、エリートといった「文部科学省」「教育委員会」推薦のイメージを思い浮かべますが、決してそういうタイプではない人が多かったのではないでしょうか。 (1)「音楽の冗談」K.522 タイトルからしてそうですが、「村の楽師による六重奏曲」という副題にもあるように、当時の三流作曲家や下手な演奏者を揶揄して作った曲と思います。 ただ、今日でもそうですが、この曲を「冗談」として演奏するには相当の技術が必要で、おそらくモーツァルトの周辺の名手たちが、「げらげら笑い転げながら」演奏するために作ったのではないかと思います。意表を突いた転調、調子外れな「変な音」の混入、セオリー的には禁則の音や和声進行、普通はそんな使い方をしない楽器法など、「確信犯的音遊び」をそのまま音にした曲ではないかと思います。 全体がおかしい曲ではなく、形式にしても音楽の流れにしても、一見模範的できわめてまっとうな中に、ところどころ「あれっ」という部分を忍び込ませているところが、何ともモーツァルト的です。 こちらで全曲の演奏と楽譜が見られます。 http://www.youtube.com/watch?v=wFPoRmsiFzc (2)ホルン協奏曲No.1~No.4 家族ぐるみで付き合っていたロイトゲープという友達(といっても24歳年上らしい)のために作曲。青、赤、緑、黒の4色のインクで書かれていて、ロイトゲープに対する冗談も書き込まれているとか。 ↓ あまり書かれていませんが、他に見つからなかったので、これをヒントに調べてみてください。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9B%E3%83%AB%E3%83%B3%E5%8D%94%E5%A5%8F%E6%9B%B2_(%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%83%84%E3%82%A1%E3%83%AB%E3%83%88) (3)カノン K.231、K.233 その他 タイトルを書くのもはばかられるので・・・。「おれの尻をなめろ」なんて・・・。 ラテン語の歌詞をなまって歌うと、下品なドイツ語に聞こえる、といったたぐいの歌も何曲も作っているようです。仲間うちで歌ってげらげら笑い転げたのでしょうね。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BF%BA%E3%81%AE%E5%B0%BB%E3%82%92%E3%81%AA%E3%82%81%E3%82%8D 「モーツァルトの手紙」には、」この手の話題がいっぱい書かれています。興味があれば読んでみることをお勧めします。