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言語を持っているのは人間だけなのですか?

言語を持っているのは人間だけなのですか?他に言語を持っている動物は一切いないのですか?

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • ruehas
  • ベストアンサー率68% (816/1194)
回答No.3

こんにちは。 言語とは「音声や文字、動作などを用いて意思疎通を図るための規則」です。 この定義に従いますならば、人間以外にも知能の高い多くの動物が言語によるコミュニケーションを実際に行っています。 では、人間の言語と動物のそれとはいったい何処が違うのかといいますと、我々の脳には「言語野」といい、言語を専門に処理する機能が発達しているのですが、他の動物にはそれがありません。もちろん、知能の高さというのもあるかも知れませんが、人間の言語活動には、その脳に言語野の発達という、明らかに解剖学的な特徴があります。但し、飽くまでこれは生物学的な分類であり、言語とは言語野を介したものでなければならないという見解は、国語辞典では採用されていません。 因みに、チンパンジーの側頭葉では人間の聴覚言語野に当る部分が発達しているという報告がありますが、果たしてこれを言語野と呼べるかどうかは、残念ながら現時点では分かりません。ですが、もしかしたらこれは、我々人間がどのようにして言語野を発達させたのかを探る重要な手掛かりになるかも知れません。 では、いったい何処までが言語なのでしょうか。 我々動物には、危険と安全と判定する能力が生得的に備わっています。ですから、危険を感じて危険な声を発するというのは、これは意志伝達ではなく、単なる本能行動です。ですが、結果的にはこれによって群れに危険が伝わるというのですから、本能行動といいますのは単純でありながら極めて効率的なシステムなんですね。 ところが、あるサル仲間では、地上から敵が来たのか空からなのかによって鳴き声が変わるという行動が観察されているということです。果たしてこうなりますと、これをあっさり本能行動で片付けてしまうというわけにはゆきません。また、クジラ類のコミュニケーション、要は「クジラの歌」というやつですね。ここには文法や文脈などがあるのではないかと考えられています。もしかしたらこの辺りは、どうやらかなり上等な言語疎通なのではないでしょうか。 因みに、ミツバチのダンスは生得的に定められた本能行動であり、自分の意志を伝達するための言語とは呼べない、と考えるべきだと思います。 チンパンジーが手話を覚えたという研究報告は昔から良く聞きますよね。もしこれが事実だとしますならば、チンパンジーは言語の規則を人間と共有したということになります。 人間以外の動物に言葉を使うことはできないと決め付けてしまうのは、たいへんもったいないことだと思います。もし飼い犬がその規則を理解し、自分の意志を飼い主に伝えてくれたとしたらどうでしょうか。まあ、これはちょっと夢のような話ですね。

mkfdh
質問者

お礼

回答ありがとうございました。僕はこの分野はど素人なんですけど、たまにカラスが仲間同士でじゃれあってる時とか、明らかに鳴き声の声色を変えたり抑揚をつけたりしているので、もしかしたら会話をしてるのかなあと素朴な疑問を感じました。

その他の回答 (2)

  • ORUKA1951
  • ベストアンサー率45% (5062/11036)
回答No.2

言語 という言葉をきちんと定義しないと、この手の話題は結論どころか、議論にもなりませんよ。 「人間の音声による音声言語」と定義すれば、当然人間だけです。 「身振りなど音声以外」と定義すれば、蜜蜂のダンスも言語です。 「他の個体への情報伝達」と定義すれば、メチルエステルなど植物の危険情報も言語です。

mkfdh
質問者

お礼

回答ありがとうございました。なるほど、定義によっては植物の発する危険信号も言語に含まれるというのは大変参考になりました。

  • marbleshit
  • ベストアンサー率49% (5033/10253)
回答No.1

まず、言語とは何かを考えてみましょう。 言語とは人間同士のコミュニケーションをはかる手段です。 でも、人間同士のコミュニケーションの手段には言語以外にも、 例えば、動作・しぐさなどがありますが、それらと言語を区別するものは何でしょうか? 人間以外にも「言語」を持つと考えられているものがあります。 ミツバチやイルカ、チンパンジー等様々な動物が「言語」を持つとされていますが、 これらの動物の「言語」と人間の言語は同じなのでしょうか? また、違うならば、どこが違うのでしょうか? 動物の「言語」と人間の言語は、その質および量(語彙数)において大きく異なります。 言語の質とは、文の長さや構造の複雑さを指します。 人間の言語では多重に入れ子になった構文を使用・理解できますが、 他の動物の「言語」では、そのような事例は報告されていません。 言語の量とは、使用・理解できる語彙数を指します。 人間の成人は、通常、数千以上の語彙を使用・理解していますが、 他の動物の「語彙」は、せいぜい、数百個程度です。

mkfdh
質問者

お礼

回答ありがとうございました。語彙数の観点からの説明は参考になりました。

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