>ハ長調の『VI』であらわすのが普通でしょうか?それともあくまでイ短調の『I』として書くのがよいのでしょうか?
そのような場合は、次のように書きます。
C-F-C-Dm-G-C-(サビ)Am-Dm-Am-E-Am-(Cメロ)C-F-Dm-G-C
の場合
C:I-IV-I-ii-V-I a:i-iv-i-V-i C:I-IV-ii-V-I
まずキーを書いて:を書きます。そのときにコードがマイナーコードであれば小文字で、メジャーコードであれば大文字で示します。完全に転調したところに新しいキーを書き:を書きます。その後は新たな調の和音記号を書いていきます。ここでもそのコードがマイナーコードであれば小文字で、メジャーコードであれば大文字で示します。
クラシックの場合、メジャーコードやメジャーキは英大文字で、マイナーコードやマイナーキーを小文字で示すことが多く便利です。
アメリカでは、マイナーはmで示すことが多く
C:I-IV-I-IImーV-I Am:Im-IIm-Im-というようになります。(判りにくいですね)
転調が一時的な場合、あるいは一時的と見なす場合は、C:I-IV-I-ii-V-I-vi-ii-vi a:V-i C:I-IV-ii-V-I
と書く場合もありえます。これは、途中までは転調していないと見なして、AマイナーのドミナントモーションE→Amが出てきたところで転調とみなした分析の場合です。
部分転調か完全転調かは解釈の問題でもあり、正しいか間違いかという絶対的な答えの無い場合もあります。
C:C-D-G-C のときC:I-V/V-V-Iと書く人が多いと思いますが、、C:I G:V C:V-I と解釈する場合もあり得ます。さらにC:C-A-D-G-Cの場合、C:I-VI-II-V-I(アメリカ式では、I-VIM-IIM-V-I)ですが、分析する場合C:I-V/V/V-V/V-V-Iと書くのでもよいのですが、これだとクイズのように考えないとコードがわかりません。C:I D:V-I C:V-Iと書くと判りやすいです。他にも書き方(ということは転調の場所の解釈)が考えられます。(V/Vはドッペルテットドミナント、ダブルドミナント、五度上の五度のことです。)
お礼
ご回答どうもありがとうございます。大変よく分かりました。 明確な転調と捉えた場合、並行調のiと解釈して宜しいのですね。 (マイナーをローマ数字小文字で書くという表記法も初めて知りました。) 現在師事している和声の先生は、イ短調Am→Imと書いてはだめで、 ただのIで書くように指導される先生です。(過去に指摘を受けました。) Imも間違いではなく、先生がアメリカ式ではないということだったのですね。 普段慣れている以外にもいろいろな表記法があると知り大変勉強になります。 > C:C-D-G-C のときC:I-V/V-V-Iと書く人が多いと思いますが、、 私の問題集の模範例ですとDが副属7になっていることが多いのですが、 やはり流れからドッペルでC:I-V/V7-V-Iと書いてしまいますね。 あくまで流れの勉強なのでそのように解釈していましたが、 C:I G:V7 C:V-I のように転調として捉えることも出来る訳ですね! もっと曲を的確に分析・理解出来るようにたくさん勉強したいと思います。 詳しく丁寧にご説明頂きまして、どうもありがとうございました。