こんばんは。
これはオットーサイクルの問題と考えていいと思います。
こちら↓の図を借りてお話すると、a,b,c,d各点の温度T・圧力P・容積Vを順に求めていくことになります。
http://homepage3.nifty.com/skomo/f28/hp28_15.htm
1.圧縮後の圧力・温度
a→bまでは断熱圧縮なので、PV^κ=const. により、まずb点の圧力を求め、
次いで PV=RT によりb点の温度を求めます。
κは比熱比で、参照先では1.33です。
2.最高温度
b→cまでは圧縮後の着火爆発による等容変化です。
V=const なので、 P2/T2=P3/T3 です。
P3は与えられた最高圧力8.5MPaで、これによりc点の温度T3を算出します。
3.膨張後の圧力温度
c→dは断熱膨張ですので、PV^κ=const. によりd点の圧力を求め、
PV=RT によりd点の温度を求めます。
4.仕事量・熱効率
仕事量と一言だけ訊かれているのであれば、単純にc→dの断熱膨張の過程で外部にする仕事量だけ算定して答えればいいと思います。
仕事量W=m・Cv・(T3-T4) で算定します。仕事量Wの単位は[J]です。
mは系の気体の重量[kg]、Cvは定容比熱で、717[J/kg・K]くらいでいいと思います。
算定式と次元数を見れば何となくわかると思いますが、断熱変化で系が外部に対して行った仕事は、結局のところ系の温度の変化分と等しいということです。
熱効率ηはオットーサイクルの場合、η=1-(1/ε)^(κ-1) で求められます。
εは圧縮比で、与えられた13をそのまま代入します。
オットーサイクルの理論熱効率は、着火爆発後の温度が低かろうが高かろうが、圧縮比と比熱比だけで決まってしまいます。
(この点は多分参考書に詳しく説明されていると思います)
5.このサイクルを一分間に20回行った時の出力
前項で仕事量はc→dのところだけで良かろうと言いましたが、サイクル全体の出力を問われた場合はさすがに1サイクルで外部に行う仕事量をちゃんと考えないとインチキ臭かろう(笑)と思います。
よって、
・a→bの断熱圧縮にかかる仕事量 W12=m・Cv・(T1-T2)[J]・・・(1)
・c→dの断熱膨張でなされた仕事量 W34=m・Cv・(T3-T4)[J]・・・(2)
・1サイクルあたりの仕事量 (1)+(2) [J]・・・(3)
・20回行った場合の仕事量 (3)×20[J]
というふうに各々計算して算定します。計算すると(1)はマイナスの値、(2)はプラスの値になり、両方足して(3)というのも理解が行くかと思います。
以上、これでちょっとやってみて、分からないところは他の人にも訊いてみて下さい。
お礼
大変遅くなりました。 回答の方、ありがとうございました。 おかげで助かりました。