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【植物学】葉脈の流れについて
植物の生態に詳しい方にお尋ねします。 ちなみに私の知識はゼロなので、おかしいことを聞くなと思われる点はご容赦ください。 植物が栄養を送る時、葉脈を使うと思うのですが、これって人間の血管にあたるようなものですよね。 だとすると、人間に動脈・静脈の区別があるように、植物の葉脈もそれと類似するような循環機能があるのでしょうか? それとも植物は心臓のような循環元もないし、動脈1本が太陽の方向へ一方通行になって無数に広がっている状態ということでしょうか。 植物を模写してる時にふと疑問がわきました。 よろしくお願いします。
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植物の葉は,葉脈を通じて生体としての活動を維持しています。 これは,動物の末梢血管に近い働きと言えます。 葉の役割は,幹を通じて行われる水に含まれる栄養分を受け取り,葉裏の細孔から吸入した空気中の炭酸ガスを,葉表で受けた太陽光のエネルギーを利用して酸素と炭素に還元し,炭素や窒素は幹を通じて根部及び樹木(草本)全体に供給することにあります。葉の緑色こそは,その働きの主役である葉緑体の色を反映しています。葉の裏側には,吸・排気口らしきものが肉眼でも観察され,色は表側よりも随分白っぽく感じられます。 葉緑体は動物細胞のミトコンドリアに似た働きをし,葉の組織全体で動物の消化器官に似た栄養分解と樹液を介しての,栄養補給を行っています。 葉緑体は樹皮にも僅かながら分布し,葉が枯れ去った後での葉腋からの発芽に寄与しています。 心臓に似た動力源はありませんが,根先から樹幹~樹皮~葉脈に通じる多数の細管の毛細管現象で,樹液の循環が行われます。細管には,動・静脈に似た役割分担もありそうに思います。 葉表から吸収された光のエネルギーは,一連の化学作用の起動力として消費され,熱を奪われた排気が酸素であり,林間が涼しく感じられるのもアインシュタインの相対性理論で言う,エネルギーと質量の変換関係を立証しています。 短く纏め過ぎたかもしれませんが・・・・。
お礼
短くまとめて下さって助かります。 これ以上詳しいと理解が難しかったので。(^^; 毛細管だけでなく葉や幹、根にいたるまでの全体で仕事をしていて、葉の色一つとっても意味があって、思ってたよりずっと複雑な生き物だということが理解できました。 テキトーに描いてた葉脈だけど、今度からは意味深くその働きに注目して描きたいと思います。 ためになる回答を頂き、ありがとうございました。