#2~#4です。
A#4の補足の質問
>答えがわかってない場合√(1+v^2)=xとおいたのですが、
闇雲に置換すれば積分ができる保証はありません。
この積分は高校数学レベルでは「x=v+√(1+v^2)」と置換するのが最も効率的に積分できます。この置換はまる暗記するしかありません。双曲線関数を習う大学数学レベルなら,v=sinh(x)という置換を使うのが最も効率的な積分法と言えます。
さておき
>√(1+v^2)=xとおいたのですが
>vをxで表すと+-√(x^2-1)となってしまいxに変換できません
>でした。どのようにしたらxに変換できるでしょうか?
√(1+v^2)=x(≧1)...(△)と置換する場合
v^2=(x^2-1)(≧0) → v=±√(x^2-1)
わざわざ、このようなvがxとvが1:1に対応しない置換は本来すべきではありません。
強いてするなら場合分けするしかないですね。
そして積分後、場合分けした結果をまとめるしかないでしょう。
I=∫1/√(1+v^2)dv (vは実数全体の範囲)
v≧0の場合 v=√(x^2-1),dv=x/√(x^2-1) dx
I=∫1/√(x^2-1) dx ...(■1)
v<0の場合 v=-√(x^2-1),dv=-x/√(x^2-1) dx
I=∫(-1)/√(x^2-1) dx...(■2)
となります。
(△)の置換によって困難さが同程度の積分に変わっただけで、しかも場合が(■1)と(■2)の2つに分かれた分、積分の困難さが増しただけと言えます。
なお(■1)の積分は
I=log(√(x^2-1)+x)+c=log(v+√(v^2+1))+c
(■2)の積分は
I=-log(√(x^2-1)+x)+c=-log(-v+√(v^2+1))+c
=log{1/(√(v^2+1)-v)} +c
分母の有理化をして
=log{(√(v^2+1)+v)/(v^2+1-v^2)}+c
=log(v+√(v^2+1))+c
2つの場合の結果は同じになるのでまとめることができて
I=log(v+√(v^2+1))+c (全ての実数vについて)
但し,cは任意定数。
となりますが、途中計算で再度、置換積分が必要です。
素直に、過去の先輩たちが試行錯誤し苦労して見つけ出した置換「x=v+√(1+v^2)」で最も効率的に積分ができるわけですから、素直に定石として覚えておきましょう。
お礼
定石として覚えることにします。丁寧に説明していただきありがとうございました。