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「狐の嫁入り」について
「狐の嫁入り」という意味は辞書でひくと、 1、狐火が多く連なって嫁入り行列の提灯のように見えるもの。 2、日が照っているのに雨の降る天気。浄、壇浦兜軍記「―のそばへ雨、晴らして いかう」 と書いてありますが、なぜ狐の嫁入りと言うのでしょうか?黒澤明の映画「夢」のなかで、一番最初に狐の嫁入りの話があります。その中の内容は確か次のようなものでした。 お母さんが、子供に「こんな天気の日は狐の嫁入りがあるから林へ行ってはいけないよ。」と言われているにもかかわらず、子供は林へ行ってしまいます。家に帰ってきたら母親は、「おまえ、狐の嫁入りを見てしまったんだね?これから狐のとこに行ってあやまってきなさい。」 この内容を見て、友達に狐の嫁入りってどういう意味なの?と聞いてみたら、その友達は「不義の結婚のことだよ」と言ってました。しかし、図書館に行って調べてみても、詳しいことは載っていません。どうか詳しく知っている方、教えてください!!!
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もともとは、理由のはっきりしない、原因不明の現象を警戒心を込めて表現したものだ、と聞いています。 キツネにつままれた、とかいうのも、キツネにばかされた、というのも、因果関係が不明確な時に不安な感情を含んで使われます。 日が照っているのに雨が降る、というなんとも不可思議な天気の時に、これは常々人をだましているキツネが絡んでいるに違いない、ということで、キツネが人間に化けて嫁入りしてくる時には山中に狐火が並ぶ、というのと同じ発想で、わけのわからない事を狐の仕業に転嫁して、そんな原因不明の事が起こる時には何があるかわからないからおとなしくしていよう、ということでしょう。逆に言えば、不思議な自然現象のある時には嫁入りなどの大イベントはやらない方がいいでしょう、という事ですね。そんな時に嫁入りを決行すると、まわりからあれはキツネだ、なんていわれるから止めときなさい、という抑止効果が狙いだったのだと思います。
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- tosembow
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『平凡社世界大百科事典』「狐火」の項に、 「狐火がよく見られるというのは薄暮や暗くなる間際のいわゆるたそがれどきとか翌日が雨になりそうな天候の変わり目に当たるときであり、出現する場所も……キツネに化かされる場所とも一致するようである」という記述があります。 思うに、日が照っているのに雨が降っているという天候の変わり目にいわゆる「狐火」が現実の自然現象として見えることがしばしばあり、さらに狐火が見えなくても、日が照っているのに雨が降るのは、キツネに化かされているのだという連想が働くようになって「狐の嫁入り」の(2)の意味がでてきたのではないかと考えられます。
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調べていただいてありがとうございます。「不義の結婚」とは関係無いんですかね?何か深い意味があるんじゃないかと思ったのですが・・・
- sydneyh
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ある地方の民話を紹介したホームページに以下のとおりに紹介されていました。 >昔娘の嫁入りは夜にかけて行なわれ、あたりは暗く、提灯を下げて行列しました。 >この提灯の明りと、たまに里に現れる狐火が、その時ばかりは一緒に平行して見え、狐の嫁入り行列では?というお話が生まれたとも言われています。
お礼
調べて頂いてありがとうございます。私はどうも不義の結婚と関係しているんじゃないかと思うのですが、関係ないのですかね?
お礼
詳しい解説、ありがとうございます。「不義の結婚」とは関係無いんですかね?黒澤明の映画と、友達の一言から、何か深い意味があるのじゃないかと思ったのですが・・・もし、「夢」という映画を見てらっしゃなく、お暇な時間がありましたらどうか見て下さい。なんかすごく意味深なんです。