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イオン化傾向と沈殿の関係
イオン傾向とは、その金属のイオンへのなりやすさを示す指標ですよね。 しかしその定義からいえば、金属が一度イオンになってしまえば それがCl-などのほかの負イオンとくっつきやすいかどうかには関係しませんよね。 では、どうしてイオン化傾向が低い金属ほど、そのイオンは負イオンと沈殿しやすいという明らかな相関があるのでしょう?
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イオン化傾向は、金属を電解液に浸したときにどちらが正極・負極になるかの目安です。また、金属が電子を失って陽イオンになる--イオン化--の大きさの目安です。 正確には、イオン化エネルギーを比較することになります。 沈殿とはそれだけでは決まりません。 ある塩(この段階で金属ではなくイオン)が水にイオンとなって解けるためには、次の力関係を比較しなければなりません。AとBというイオンからなるイオン結合性の固体--塩-- A⇔B 間の結合力 A⇔水分子 間の結合力 B⇔水分子 間の結合力 水に溶けるということは、電荷を持つイオンに極めて分極の大きな水分子が配位して周囲を取り囲んで、いわば雪達磨のようになって溶けていくわけでしたよね。 もし 「A⇔B間の結合力」が「A⇔水分子間の結合力」「B⇔水分子間の結合力」より強ければ溶けることができません。それぞれの結合力の強さは、水分子が取り囲みやすい大きさや電荷の偏り方をしているかによります。 すくなくともイオン化傾向と、塩の水溶性とは関係がありません。でないと定性分析( http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%9A%E6%80%A7%E7%84%A1%E6%A9%9F%E5%88%86%E6%9E%90 )が出来ません。塩素イオンの存在を調べるために銀イオンを加えるとか・・
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- nious
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高校化学で習う、金属の硫化物の溶解度(溶解度積) と そのイオン化傾向 の関係の事だとすれば、 はっきり云って、それは出鱈目です。実際には何の関係も有りません。幾つでも反例を挙げる事が出来ます。
お礼
反例はあっても何の関係もないことはなさそうな・・・ しかし、早速の回答ありがとうございました。
お礼
今まで沈殿と言うと、二つのイオンがくっつきやすいか否かだけで考えていました。 しかし、本当はそれらのイオンと水分子との相性も関係があったのですね。 大変勉強になりました。