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ヒトラー=ユダヤ人説
ヒトラーがユダヤ人であったという説があり、それが手塚治虫『アドルフに告ぐ』で扱われています。 あの説は根拠に乏しいという意見もありますが、それはおいておきます。 この説では、ヒトラーの父・アロイスは、マリアが奉公に出ていたグラーツのユダヤ人資産家の子息レオポルド・フランケンベルガーに手篭めにされて生まれた子供だとされていますよね。 ところが、ユダヤ民俗は母系民族なので、母親(つまりマリア)がユダヤ人でなければ、アロイスはユダ人とはみなされませんよね。 ヒトラーの母・クララがユダヤ人でない以上、ヒトラーがユダヤ人にはならないと思うのですが、どうでしょうか? 母系制について知識が乏しいので、間違ったことをいっているかもしれません。ご教授お願いします。
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- tanuki4u
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旧約聖書のお話は、つまり、新約聖書も含めて当時のユダヤ人の社会認識の話となります。 社会がこうあらねばならないという理想に基づき書いています。 http://bible.salterrae.net/kougo/html/genesis.html 第5章 5:1アダムの系図は次のとおりである。神が人を創造された時、神をかたどって造り、 5:2彼らを男と女とに創造された。彼らが創造された時、神は彼らを祝福して、その名をアダムと名づけられた。 5:3アダムは百三十歳になって、自分にかたどり、自分のかたちのような男の子を生み、その名をセツと名づけた。 父親が息子を産むので、上記のような表現になっています。 http://bible.salterrae.net/kougo/html/matthew.html 第1章 1:1アブラハムの子であるダビデの子、イエス・キリストの系図。 ユダヤ人である、イエスの弟子たちにとって、「救世主は、アブラハムと、ダビデの直系の子孫であらねばならぬ」という思想を持っていたので、「1:17だから、アブラハムからダビデまでの代は合わせて十四代、ダビデからバビロンへ移されるまでは十四代、そして、バビロンへ移されてからキリストまでは十四代である。」といように男系で切りの良い数字となっています。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B6%B3%E5%88%A9%E5%AE%B6%E6%99%82 「足利氏には、先祖に当たる平安時代の源義家が書き残したという、「自分は七代の子孫に生まれ変わって天下を取る」という内容の置文が存在し、」というように、人間はどこでも、切りの良い数字で記述したいものです。(これは蛇足) 当時は何をもってユダヤ人 ↓ やな奴はユダヤ人。 19世紀から20世紀にかけては、「科学」が正当性の根拠を示してくれるに違いないと思う時代。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E9%80%B2%E5%8C%96%E8%AB%96 このへんから、優生学 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%84%AA%E7%94%9F%E5%AD%A6 と言った時代。
- あずき なな(@azuki-7)
- ベストアンサー率16% (1963/11745)
ヒトラーはユダヤ人ですよ だから餓鬼の頃差別と迫害を受けてます しかもユダヤ人からね だから逆に自分が独裁者になってユダヤ人を迫害したんです
- mm058114
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詳しく知らないけど、1/4ユダヤ人の血が入っていると、聞いた事、ありますね。
- tanuki4u
- ベストアンサー率33% (2764/8360)
ユダヤ民俗は母系民族 ↓ 旧約聖書には、○○の息子は●●というように、男系で記述しているのだが、女系集団とは思われないが。 母系制云々はこの際関係なく、法制度の話。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B8%B0%E9%82%84%E6%B3%95 帰還法の事を言っているかと。 第4条に「ユダヤ人の母から産まれた者、もしくはユダヤ教に改宗し他の宗教を一切信じない者」という帰還法におけるユダヤ人の定義を追加など、大幅な改定。 アドルフに告ぐの元は、ニュルンベルグ法 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%AB%E3%83%B3%E3%83%99%E3%83%AB%E3%82%AF%E6%B3%95 こちらでは血統においては父母均等に評価している。 ユダヤ人として判定する法制度として何を取るかというだけの話です。
- nacam
- ベストアンサー率36% (1238/3398)
>ユダヤ民俗は母系民族なので、母親(つまりマリア)がユダヤ人でなければ、アロイスはユダ人とはみなされませんよね。 勘違いされていますよ。 ヤダヤ人とは、本人がユダヤ教徒であり、かつユダヤの戒律に従って育てられた者を言います。 ヒトラーは、ユダヤ教徒ではありませんから、ユダヤ人ちとはみなされません。 母親がユダヤ人であっても、ユダヤの戒律に従って育てられていなければ、ユダヤ人とは認められません。 逆に、母親が非ユダヤ人であっても、子供がユダヤの戒律に従って育てられていれば、ユダヤ人として認められます。(本人がユダヤ教徒として) ユダヤ人の母親に育てられた場合、ひの子は、ユダヤの戒律に従って育てられたとみなされるたるめに、本人がユダヤ教徒であれば、ユダヤ人としてみなされるわけです。 以上は、ユダヤ人コミニティでの定義です。 ナチスドイツにおいてユダヤ人の定義は、ユダヤ人コミニティのものとは異なります。 ナチスでは、祖父母の1人でもユダヤ人がいれば、ユダヤ人とみなしました。 本人がユダヤ教徒であろうがなかろうが、母親がユダヤ人かどうかには関係なく、祖父母に1人でもユダヤ人がいれば、ナチスドイツはユダヤ人とみなしたのです。 ユダヤ人コミニティでユダヤ人とみなされない者でも、ナチスではユダヤ人とみなして弾圧したのです。 これは、ユダヤ人側では、「ユダヤ教を守る人達」という宗教を基幹とした集団として認識しているのに対して、ナチス側では、血族を重視したためにそういった差が生じたのです。 これは、「日本人」といった場合、「日本国籍を有する者」という法律を基板とするのか、「日本人としての血統」を優先するのかの違いです。 国籍を優先した場合、両親共韓国人であっても、本人が日本に帰化していれば、日本人となります。 しかし血統を重視した場合、日本に帰化した人は、日本人として認めず、逆に両親共ブラジルに移民した日本人の子は、日本国籍を有していなくても日本人であるとみなすことになります。
お礼
> ヤダヤ人とは、本人がユダヤ教徒であり、かつユダヤの戒律に従って育てられた者を言います。 そういう定義もある、ということではないでしょうか? ユダヤ人という概念自体があいまいですが、大まかにいえば、「血縁」と「ユダヤ教」によって定義されるものだと思いますし、歴史上、「ユダヤ人」とはそのように扱われてきたでしょう。 > 「日本人」といった場合、「日本国籍を有する者」という法律を基板とするのか、「日本人としての血統」を優先するのかの違いです おっしゃる通りです。 で、歴史上のユダヤ人の場合、「ユダヤ教徒としてのユダヤ人」と「血縁としてのユダヤ人」が混同されており、どちらも「ユダヤ人」扱いされていると思います。 > 以上は、ユダヤ人コミニティでの定義です。 「ユダヤ人コミニティ」とは、具体的にどの団体でしょうか? ユダヤ人の中にもセファルディム、アシュケナジム、その他色々な種類やコミュニティがあるはずです。 イスラエル国民としてのユダヤ人とそうでないユダヤ人とで、また違ってくるでしょうしね。 ユダヤ人社会で「世界ユダヤ人憲章」のようなものが作られたという話は聞いたことがなので、その定義は「一部のユダヤ人コミュニティ」でしか通用しないのではないでしょうか? > ナチスでは、祖父母の1人でもユダヤ人がいれば、ユダヤ人とみなしました。 それにも関わらず、キリスト教徒に改宗するとユダヤ人とみなされなかったりと、ナチのユダヤ人判定はかなりいい加減ですよね。 ユダヤ人は母系社会という話ですが、私が元々この話を知ったのは、ロシア外交官・佐藤優の書籍でした。 彼の著書の中で、母方にユダヤ教徒を持つ日本人外交官の話が取り上げられており、その外交官はユダヤ教徒ではないがユダヤ人だと(西洋の外交官に)いわれていた、という話がありました。 もっとも、この話が本当かどうか確かめるすべはありませんが……。
お礼
旧約聖書のお話と、法制度のお話はとても興味深いですね。 もしかすると、ユダヤ人が母系社会といわれているのは、この法律が制定されて以降の話かもしれません。 ただ、ヒトラー=ユダヤ人疑惑はニュルンベルク法制定以前から出ていましたから、当時は何をもってユダヤ人と判断していたのかは判然としませんね。