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ヒトラーのユダヤ人差別は、当時いけないことだった?

ドイツのヒトラー率いるナチスが行ったユダヤ人差別・虐殺などは、当時「いけない」「わるい」「違法な」ことだったのでしょうか。 もちろん、今の私たちの価値観からすれば、どんでもなくいけないことでしょう。 私が知りたいのは「今の」価値観や法律ではなく、「当時の」ドイツの価値観、法律でです。

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  • 4017B
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回答No.2

1935年のナチス政権下のドイツで、「ニュルンベルク法(ドイツ人の血と名誉を守るための法律: Gesetz zum Schutze des deutschen Blutes und der deutschen Ehre)」と呼ばれるユダヤ人を標的にして迫害を合法化する法律が制定施行されました。これを根拠に当時のナチス政権下のドイツではユダヤ人に対する差別や迫害が正当化され、逆に異を唱える人々を黙らせたり同じ様に白眼視して迫害する理由付けに使われました。 因みに当の法律自体には「ユダヤ人」という文言は一切、登場せずにただ "非アーリア人種" とか "政治的に信用のできない者" としか記述されていません。しかしながら当時の世相ではこれが明らかにユダヤ人を指し示す事は明白であったため、当時のドイツ議会で「ユダヤ人とは何者か?」という議論がなされ、それを受けて当時の内務大臣ヴィルヘルム.フリックが「ユダヤ人とはユダヤ教徒の事では無く、その人種と血統によって決定される。従ってユダヤ教徒で無い者でもユダヤ人である」と答弁し決定したため、これ以降は明確に「ユダヤ系の人々を差別し迫害する事は合法である」というお墨付きになりました(いわゆる「アーリア条項」)。 P.S. この法律と決定を受けて、当時の欧州諸国は人種差別であると不快感などをこぞって表明しています。当時の特に米国が対ドイツ戦に参戦した理由の1つも、この人種差別に対して自由と民主主義を守るためという理由でした。

beat118
質問者

お礼

合法だったのですね。回答ありがとうございます。

その他の回答 (2)

  • eroero4649
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回答No.3

当時は特に白人のインテリ階級では、人種差別があるのは「当然」のことでした。 当時の世界は白人が支配していましたよね。白人が世界を支配していて、黒人やアジア人は支配されているのですから、白人が人類としては最も優秀で黒人やアジア人は劣るのは科学的、学術的にも証明されていることだとされたのです。 だからむしろ、白人は劣っている黒人やアジア人を救済してやらなければならない、とも思っていたのです。 日本人の多くが眼鏡をしている、なんてのもなるほどアジア人は劣っているから目が悪いんだな、とかそんな感じです。「日本人は目が悪くて三半規管に欠陥があるから飛行機をまともに操縦できない」とは、真珠湾攻撃が起きるまでは誰もが信じていたことでした。だから「あれは日本軍の攻撃ではなく、ナチスドイツの軍用機が攻撃したのだ」という噂がまことしやかに広まりました。「確かに飛行機に描いてあった鍵十字を見た!」と証言する水兵もいました。 ドイツがそうだったとかフランスはそうじゃなかったではなく、当時の欧米社会はアメリカだろうがイギリスだろうがスペインだろうがどこでもそうでした。

beat118
質問者

お礼

よく分かりました。回答ありがとうございます。

  • tzd78886
  • ベストアンサー率15% (2590/17104)
回答No.1

そもそも、差別してはいけないという法律自体が存在しませんでした。キリスト教が中心のヨーロッパにおいてユダヤ教というのは異教徒です。多かれ少なかれ差別を受けていたものですが、ナチスドイツはそれを強調する政策を進めたのです。

beat118
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 差別してはいけないという法律自体が存在しなかった、ということは「合法」であり、当時の国民の普通の価値観だと考えていいのですね?

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