アイヒマン逮捕の立役者となり「ナチ・ハンター」と呼ばれたサイモン・ヴィーゼンタールの設立した「サイモン・ヴィーゼンタール・センター」や、ナチの犯罪追及や収奪されたユダヤ人財産の返還を求めた「世界ユダヤ人会議」によれば、戦後4万人から5万人が南米に逃亡したとの事です。
またマルチン・ボルマンについて調査し、本も出した作家ラディスラス・ファラゴによれば、15万人のナチスが南米に逃亡したとの事です。
数年前にCS放送のディスカバリー・チャンネルで「アンデスのヒトラー」という番組が放送されました。これは、ヒトラーの南米逃亡説を追ったものですが、この中では数千人のナチスがアルゼンチンに逃亡したという話が出てきます。
またヒトラーの南米への逃亡説ですが、この番組の結論から言うと、1990年代にスターリンが西側を混乱させる為に逃亡説を流した事が判明しており、逃亡を裏付ける証拠はないそうです。
ソ連はヒトラーの歯科医師を確保し、ヒトラーの歯型を記述させ、それと遺体の歯型が一致したと番組では言っていました。
1970年代までアメリカは南米でヒトラーの調査を続けていましたが、成果は上げられず調査は打ち切りになったそうです。
ただ、この番組ではアンデス山麓のラ・ファルダのホテルにメイドとして勤めていた女性が戦後、ヒトラーがホテルに滞在していたと証言していました。
このホテルのオーナーはナチ党員で、ヒトラーとも親交(手紙のやりとり?)があったという話です。
ちなみに、ヒトラーが政権を握る前から南米にはドイツの移民が80万人も住み、後にナチ党はこうした国々に勢力を広げ、1939年にはアルゼンチンだけで6万人もナチ党員がいたそうです。その為、敗戦後は有力な逃亡先になったそうです。
また、ドイツは戦局が不利になった頃から、敗戦後の財産差し押さえを恐れ、外国にあるドイツ系企業に莫大な資産を移していたとも言われます。一説にはトルコに35社、スペインに200社、アルゼンチンに98社、スイスに214社あるドイツ系企業に資産を送ったそうです。
それらの資産が後に逃亡したナチスによって利用されたも言われます。
お礼
回答ありがとうござます。 詳しい情報、まことに恐れ入ります。 私の情報源はコンビニで買った本のため、あまり詳しく載っていなく、今度また新しい情報を仕入れてきます。 まことにありがとうございました。