ご承知の通り、日本酒は基本的には米と米麹が原料です。最初は固形物だったこれらの原料は発酵が進むことでモロモロに溶けてモロミとなります。通常の清酒はこれを袋に入れて搾って澄んだ液体を取り出します。袋の中に残るのが酒粕です。
にごり酒は目の粗い布でモロミを濾して作ります。白い沈殿物は濾しきれなかった酒粕の一部と考えてください。その分カロリーは高くなるでしょう。
にごり酒は必ずしも原酒とは限りません。水で割ってアルコール度数を下げて飲みやすくしているものもあります。ただどちらかというと野趣を楽しむ酒という感覚があり、特に地酒では原酒が多いのも事実です。原酒であればアルコール度数が通常の清酒よりも5~6%高くなりますので、この分でもカロリーは高くなります。
にごり酒に限らず、酒は開封した後はなるべく早く飲みきるほうがいいのは間違いありません。しかし封を開けてから何ヶ月、何年も放置するならともかく、冷蔵庫などに保存し1ヶ月程度かけて飲むのであれば腐ることはないし風味もそれほど極端な変化はないと思っていいと思います。
ただし、にごり酒の中には活性清酒といって酵母が生きているものがあります。これはわずかづつですが発酵が進みますので、絶対に冷蔵庫に保管、早めに飲むことが必要です。#1さんのおっしゃる「冷蔵庫で保管しなければいけないにごり酒」とか、#2さんおっしゃる「昨日と今日で味が違うにごり酒」とは活性清酒のことと思われます。
発酵に伴って炭酸ガスが発生しますので、活性清酒の中には栓にガス抜きのための穴が開いているものがあります。まれに穴が開いていない活性清酒を常温で保管していて瓶内のガス圧が高まり、突然栓がシャンパンのように飛ぶこともあります。
参考URLの「活性清酒」「濁り酒」「原酒」の項目をご覧下さい。
お礼
ありがとうございます。にごり酒、なぜかちびちびのんでしまうという、味わって飲んでしまうので、飲みすぎ防止に少し役立ってますので、おすすめ(笑)。保管状態にうるさいんですね。酒量減らして酒味わって飲むようになったらにごり酒にこってみたいのです。値段が高いので、大酒のみには向かないのです。甘くすっぱく、アルコールの苦味の交じり合うにごり酒の味が独特ですね。