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「にかかわらず」と「はともかく」の違いについて
- 成功するかしないかはともかく、最後までやりぬこうと思います。
- 成功するしないはともかく、最後までやり抜こうと思います。
- 雨が降る降らないにかかわらず、運動会が行われる。
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「成功するかしないかにかかわらず、最後までやり抜こうと思います。」 この「か」は、疑問・懸念を表わす並立助詞ですから、 「成功するのか、あるいは、しないか【という疑問・懸念】に関係なく、最後までやり抜こうと思います。」 という意味になってしまい不自然な表現です。 「成功するのか、あるいは、しないか【という疑問・懸念】はさておき、最後までやり抜こうと思います。」 という意味で、質問者さんのおっしゃるように、 「成功するかしないかはともかく、最後までやりぬこうと思います。」 のように表現する必要があります。 「拘わらず=関係なく」と「ともかく=さておき」では微妙に意味が異なる、ということです。 「成功する、あるいは、しない【という結果】に関係なく、最後までやり抜こうと思います。」という意味で、 「成功するしないにかかわらず、最後までやり抜こうと思います。」 のように表現しても良いでしょう。 また、 「ともかく」という副詞は前述しましたように「~はさておき」という意味なので、 「成功する、あるいは、しない【という結果】はさておき、最後までやり抜こうと思います。」という意味で、 「成功するしないはともかく、最後までやり抜こうと思います。」 と表現することも可能だと思います。 「雨が降る降らないにかかわらず、運動会が行われる。」は、 「雨が降る、あるいは、降らない【という天気の結果】にかかわらず、運動会が行われる。」という意味になるので間違いではないでしょうが、「運動会が」に違和感が残ります。 「雨が降る降らないにかかわらず、運動会【は】行われる。」と表現する場合のほうが多いように思います。 または、 「晴雨にかかわらず、運動会が行われる」 「雨が降っても降らなくても、運動会が行なわれる」 などのほうが適切でしょう。
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- darumagaeshi
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「Aにかかわらず、Bする」= 検討事項からAを除外(無効化)した上で、Bする。 「Aはともかく、Bする」= 検討事項Aは保留(有効なまま棚上げ)した上で、Bする。 いずれにせよ、一般的な文章表現では「Bする」が当該文における主旨であると考えるのが普通ですので「にかかわらず」か「はともかく」かの違いは些末な問題に思えます。 >「成功」と「やりぬく」は動作と結果の関係にあると思う 動作「やりぬく」の結果として「成功or失敗」が生じることは物理的な順序であり、因果関係としては自明です。ただし、発話者の結論はあくまで未然時点の表明として「やりぬく」であり、予想される(見通しとしての)成否は、結論としての「やりぬく」が意思として確立することで、認識を確認されるだけの価値がなくなります。つまり発話者にとって成否の位置づけは「無効(無視)」であれ「保留」であれ大きな意味合いをもたなくなるわけです。 従って、「にかかわらず」か「はともかく」かの違いは、発話者のAに対する執着心を「無効(無視)」または「保留」のいずれかとして発露させる表現の違いであり、正しいか否かの問題ではなく、つまるところ、Aへの執着心のニュアンスをどう表現するかという任意選択の問題です。