こんばんは、夜分に失礼します。
ご呈示いただいた教案を一読して感じたことですが、導入と展開で「お菓子」となっていた対象が、まとめでは突然に「おやつ」に変わっている点に疑問があります。
その理由が何であるか、そして子どもの理解として「お菓子とおやつの関係」がどの様なものであるかを質問者様は具体的に想定しているでしょうか。「おやつ」が必ずしも「お菓子である」とは限らない。果物の場合もあれば、「お菓子」といってもチョコレートなどの市販のものから手作りのジェリーやホットケーキなどまでと範囲が拡がってもしまいます。
家庭で作るデザートならば、果物の果汁を使ったり果物そのものを素材として手を加えるなどと家庭でも工夫がなされ、それもお母さん方が栄養バランスなどを頭に置いての成果です。
もしその様な配慮を質問者様が認めないならば「まとめ」に登場する「健康な」との形容とどの様に異なるのかを説明する必要も生じます。
この教案を読んで、僕が問題に感じたのは「誰のための教案」なのだろうかとの疑問です。一斉型授業の宿命ともいえますが、学ぶ側の主体がどこにも感じられない、ただ単に教員の提示した内容に対し、児童に答えさせそれも模範解答ではない場合だったならば(想定外の回答だったならば)、どの様に切り返して授業を構築し直すかのリカバリープランの裏付けがなされていない。
「導入」として、もし質問者が生徒の言葉を引き出すことに力点を置くならば、話の糸口として「みんな、おやつはいつもどんなものを食べていますか?」はわかりますが、その後が続かない。その「おやつ」の持つ意味が家庭によって異なる可能性も多分にありえます。夕食までの間のつなぎ的な意味で間食を与えている家庭もあれば、食後のデザートで果物を食べる場合もあります。具体的に中身を見ていけば、ハンバーガーなどの食事に近いファーストフード的なものから季節の果物まで多彩です。そうした「回答がばらけた場合」つまりサンプリングの対象が仮定と異なった場合はどの様にその後の展開をしますか?。
安易に「ハンバーガーなどはカロリーが高く、おやつではないのでいけません」などと口にしてしまったら、ハンバーガーをおやつ代わりに食べている子どもはどう考えるでしょう。ですから「健康なおやつを紹介する」との紋切り型のまとめには疑問を感じた次第です。「展開」から「まとめ」の部分では子どもの姿がスッポリと抜け落ちてしまって全く見えてきません。
高校生が部活の帰りにコロッケをほおばる光景などは恐らく質問者の立場からすれば立ち所に有無を言わさず「絶対にダメ!」と門前払いするでしょう。でも「彼らがなぜその様な行動をするのか、せざるを得ないのか」と考えたとがありますか?。筋肉も骨格も伸び盛りの彼らに対しガイドラインとして「好ましいと決められている」との理由だけで彼らを納得させることができますか?。質問者が自己満足的な展開をしても授業としては成り立たない。もっと「子どもに考えさせる」「言葉を子どもから引き出す」形が大切と考えますよ、僕は。
お礼
細かいアドバイスもしていただきありがとうございました!! 無事に指導案を書くことができました(#^.^#)