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特性方程式の意味
漸化式が与えられていて、その数列の一般項を求めるとき、特性方程式を利用して求める方法がありますよね。 このとき、第n+1項と第n項どちらも同じ文字に置き換えた式が特性方程式となりますが、 n+1項とn項は全く別物なのに、同じ文字に置き換えられることがどうしても納得できません。 教科書では、同じ文字で置き換えられると言うことが証明もされているので、確かに同じ文字で置き換えられますが、やっぱり納得できない!! どなたか納得できる説明をして下さい。 回答よろしくお願いします。
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それなりの理由がありますが、ここで説明するには 奥が深すぎてスペースが十分ではありません。 3項間の漸化式の場合、a_1,a_2,b,cが与えられていて、 a_n=b(a_(n-1))+c(a_(n-2)) のようになっていますよね。 そこで2次元のベクトルv_n=(a_(n-1),a_n)^Tを考えます。 ここで^Tは転置を表す記号です。すると、 a_(n-1)=0(a_(n-2))+1(a_(n-1)) a_n=b(a_(n-1))+c(a_(n-2)) なので、適当な2(チェック)2行列Mがあって、v_n=Mv_(n-1)と 表せます。もしMのべきM^(n-2)が求まれば、 v_n=(M^(n-2))v_2 となるので、v_nの第2成分であるa_nが求まります。 どのようにしてMのべきを計算するかというと、固有 ベクトルと固有値を求めることによります。つまり、 2次元のベクトルx(≠0)と数λで Mx=λx を満たすものを見つけるのです。 これを見つけたあとどうするかについては省略します。 この方程式が解をもつ条件はdet(λE-M)=0です。 Eは単位行列、detは行列式を表します。 これがいわゆる特性方程式というものです。 3項間に限らず一般にn項間の漸化式でも同じ方法が 使えます。 また、同じ方法が微分方程式を解くのにも使われます。 もしかすると進んだ参考書にはその触りくらい載っている かもしれませんが、詳しくは大学に入ってから線形代数と いう科目で学ぶはずですので楽しみにしていてください。
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- ereserve67
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例えば漸化式 (☆)a_{n+1}=2a_n-1 を考えましょう.これの両辺から1を引くと (1)a_{n+1}-1=2(a_n-1) となり{a_n-1}が公比2の等比数列・・・というふうに解くわけです. さて,ここで☆の両辺から1を引くとどうして(1)になるのでしょうか.それを解決するのが次の特性方程式です. (★)α=2α-1 これは☆とは独立に成立する方程式であって,☆から導かれたわけではありません.ただ,☆の形をまねてつくられているだけです.ここが理解できれば質問者様の疑問は解決したことになります. ・・・よく考えて下さい・・・ さて,理解できたとしましょう.★は容易に解けてα=1です.つまり★は☆とは独立に成り立つ次の等式になります. (★')1=2・1-1 ☆から★'を引くと,(1)が得られます.
- naniwacchi
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こんにちわ。 扱いやすい形(等比数列の漸化式)に変形できることを要請していくと 導かれるということでよいと思うのですが。 隣接2項間の場合 漸化式: a(n+1)= p* a(n)+ qに対して、 a(n+1)- x= y* { a(n)- x }と変形できることを要請します。 a(n+1)= y* a(n)+ { -xy+ x }と変形して、もとの漸化式と係数比較することで y= p, -xy+ x= q さらに、ここから -px+ x= q x= px+ q xは上の1次方程式の解として与えられます。 a(n+1)や a(n)を置き換えたというよりも、そのような変形を満たす xは特性方程式の解になっている。 とでも解釈しておくほうがいいと思います。 隣接3項間のときも同じように要請していくと、 足してα+β、かけてαβという形→2次方程式の形にたどり着きます。 (こちらは先日の質問にも書かせてもらいました) http://okwave.jp/qa/q7773942.html 数列に限らず、「特性方程式」は大学の数学で出てくる場面があります。 もっと深い意味があるかもしれませんが、高校数学の範囲であればここまででよいと思います。
- bgm38489
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隣接二項漸化式ですね。なぜこうなるのかは、以下サイトに詳しく乗っています。 http://yosshy.sansu.org/tokusei.htm つまり、等比数列を作って解いたら、たまたま漸化式のn項、n+1項を同じ文字に替えた形になった、というだけです。隣接三項だったら、x^2=bx+cとなります。
- KappNets
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漸化式でnを無限大に持って行ったとき、a(n)もa(n+1)も同じ値に収束すると考えることが出来ます:すなわちa(n)=a(n+1)=xのように置き換えることが出来ると考えるわけです。 むろん収束しない(発散する)ような数列ではダメですが、そのような場合は後から分かります(確認出来ます)から問題ありません。