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※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:だれか隣接3項間漸化式について教えてください。)

隣接3項間漸化式についての解説

このQ&Aのポイント
  • 隣接3項間漸化式(A1=2, A2=3, An+2=5An+1-6An)を満たす数列の特性方程式の解は、2^n-1と3^n-1であることが確認されています。
  • 特性方程式の解以外に隣接3項間漸化式を満たす数列は存在せず、特性方程式の解である2^n-1と3^n-1が唯一の解です。
  • 一般項の式An=-1×3^n-1+3×2^n-1によって、隣接3項間漸化式を満たす数列の項を求めることができます。

質問者が選んだベストアンサー

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  • stomachman
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回答No.2

> そこで次に問題となるのが、上記のような等比数列以外にこの漸化式を満たす数列があるのか  ある漸化式といくつかの初項が与えられていて、それらを使って具体的に、数列Aを順番に計算していくことができるとします。  このとき、同じ漸化式と初項を満たし、かつAとは異なる数列Zというものが存在しないのは、明らかでしょう。  ご質問の場合なら、AとZの初項は一致するので、A[1]=Z[1], A[2]=Z[2]である。以後、(厳密さをお望みなら数学的帰納法を使って)A[n+2] = Z[n+2] を証明するのは簡単です。  さて、漸化式を特性方程式に帰着するための議論の中で、ご質問と強く関連するポイントと思われる所に★を付けてみました。  まず、   A[n+2]=aA[n+1]+bA[n] …(1) を   A[n+2]+αA[n+1] = β(A[n+1]+αA[n]) …(2) と表すことができるか。  実は、(1)は必ず(2)の形に表せる(後述●[1])。そこで、   B[n] = A[n+1]+αA[n] …(3) という数列を考えれば、もとの漸化式(1)は2項間漸化式   B[n+1] = βB[n] …(4) と表せるから、B[n]をβとnといくつかの定数だけで表したもの、つまり一般項が分かる。  これを使って、(3)の2項間漸化式   A[n+1] = -αA[n]+B[n] (B[n]は分かっている) …(3') を解けば、A[n]をαとβとnといくつかの定数だけで表したもの、つまり一般項が分かる。  しかし、実は、(1)を(2)の形に表すと、 Case 1:   A[n+2]+αA[n+1] = α(A[n+1]+αA[n]) と表せる場合と、 Case 2:   A[n+2]+αA[n+1] = β(A[n+1]+αA[n]) および   A[n+2]+βA[n+1] = α(A[n+1]+βA[n]) の二通り の表し方がある場合がある。(後述●[2])---★(二通りの(2)式を実際に並べてみせたのが、ご質問中にある(2)(3)式でしょう。) Case2の場合、二通り表し方のそれぞれについて上記のやり方を適用すると、互いに異なる二通りのB((3)式)を経由して、Aの一般項が得られることになる。しかし、二通りのやり方を使ったのにも関わらず(この回答の冒頭に述べた通り)Aは結局一通りの答になるはずである。  そこで、これら二通りの表し方が両方同時に成立つこと、という条件を利用して(Bを直接経由せず、上記(3)(4)(3')式を使わずに)Aの一般項に至ることができる。---★(これが、ご質問中の(4)式でしょう)  つまり、その部分は「特性方程式の解から導かれる数列以外に解がないことの証明」をやっている所ではないんです。ではその話はどこに行ったか。それは、後述する議論の中で解決されています。 ---------------------------- ●[1]: (1)を(2)と表すことは、いつでもできる。  (2)を展開して整理すれば   A[n+2] = (α+β)A[n+1]+(αβ)A[n] これを(1)と比較すると   a = α+β   b = αβ  …(5) という連立方程式が得られる。言い換えれば、連立方程式(5)に (i) 解(α, β)があれば、その解を使って(1)を(2)の形に表すことができる。 (ii)もし解がいくつもあれば、それらを使って、それぞれのやり方で(1)を(2)の形に表すことができる。 (iii)もし解がなければ、(1)を(2)の形に表すことは不可能である。  さて、実は、(5)には必ず解があり、その解は、   x^2+ax+b=0 …(6) の二つの解p,qを使って   α=p, β=q  …(7)   α=q, β=p  …(8) と表せる。また、これら以外には(5)の解はない(後述●[3])。 ●[2]:  以上から、p=qの場合には丁度1通り、p≠qの場合には丁度2通りのやり方で、(1)は(2)の形に表せる。  (6)の解がp=q(重解)である場合、(1)は   A[n+2]+pA[n+1] = p(A[n+1]+pA[n]) と表せる。  また、p≠qである場合、(1)は   A[n+2]+pA[n+1] = q(A[n+1]+pA[n]) と表せるし、   A[n+2]+qA[n+1] = p(A[n+1]+qA[n]) とも表せる。 ------------- ●[3]: (5)には必ず解があり、その解は高々2通りである。 (5)には必ず解がある。  二次方程式   x^2 + ax + b = 0  …(6) には必ず二つの解があり、他には解がないことが分かっている。それらは複素数かもしれないし、二つの解が同じ(重解)であるかも知れないけれども、ともあれそれらをp, qとすれば、方程式(6)は   (x-p)(x-q)=0 と表せる。これを展開すると、   x^2 + (p+q)x + pq = 0 であるから、(5)と比較すれば   a = p+q   b = pq という関係を満たしている。これを(4)と比べてみると、   α=p, β=q  …(7) は(4)の解であると分かる。また、   α=q, β=p  …(8) も(4)の解であると分かる。だから(4)には確かに必ず解がある。  また、(5)にはこれら以外に解はない。  なぜなら、連立方程式(5)に、仮に(7),(8)以外の解があったとする。その解を   α=r, β=s とすると   (x-r)(x-s)=0 を展開すれば(6)が得られる。ということは、r,sは(6)の解でなくてはならない。しかし、二次方程式(6)の解はp,qだけである事が分かっている。 ★(「特性方程式の解以外にないのかどうか」という話はこの段階で片づいたのです。)

Mickey-Hilton
質問者

お礼

ご回答ありがとうございました。お礼が遅くなりましたのも、あまりに丁寧に解説戴いたのでプリントアウトして通勤電車のなかで1行1行噛み砕いて理解していったためです。 数学の先生か、大学で数学を専攻されているのですか? 人に教えるのは、その何倍も理解が深くないと出来ないことなので、よくよくのことかと存じます。 あと少しで漸化式のところが終わり、つぎの数学的帰納法についての章に移ります。 数学の本は手ごわいですが、その代り理解できたときの喜びも大きいのであきらめずに読み進めて まいります。

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その他の回答 (2)

  • alice_44
  • ベストアンサー率44% (2109/4759)
回答No.3

等比数列以外にも、もちろん解はあります。 貴方は、特性方程式を使って、既に 2のn+1乗 = 5(2のn乗) - 6(2のn-1乗) …(@1) 3のn+1乗 = 5(3のn乗) - 6(3のn-1乗) …(@2) を見つけた訳ですが、未定係数 a, b を置き、 @1 の両辺を a 倍、@2 の両辺を b 倍して 左辺同士右辺同士を足したら、どうなりますか? A[n+2] = 5A[n+1] - 6A[n] ただし A[n] = a(2のn-1乗) + b(3のn-1乗) …(@3) となりますね。 質問文中の(2)(3)から(4)への流れは、 大事なことを見失いがちな書き方だと思います。 替りに、(@1)(@2)から(@3)へで考えてみて下さい。 (@3)式で a, b の値をいろいろ変えると、 A[1], A[2] を好きな値にすることができます。 つまり、任意の初期値に対する漸化式の解が、 (@3)で表せるということです。

Mickey-Hilton
質問者

お礼

ご回答ありがとうございました。 いまひとつ消化不良を起こしているのですが 仰られている重要なこととは A[n+2] = 5A[n+1] - 6A[n] という式の 形こそが重要だと云う意味でしょうか。 頑固な石頭なので間違っていたら お許しください。

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  • spring135
  • ベストアンサー率44% (1487/3332)
回答No.1

結局、特性方程式が理解できてないのでしょう。 むしろ特性方程式なんて持ち出さずに素直に考えたほうがいいでしょう。 漸化式 An+2=5An+1-6An を An+2-(α+β)An+1+αβAn=0   (0) と書いた場合 An+2-αAn+1=β(An+1-αAn) (1) と書き直せることはわかりますか。 その場合nをひとつづつ下げていって An+2-αAn+1=β^n(A2-αA1)    (2) (1)と同様に An+2-βAn+1=α(An+1-βAn)   (3) よって An+2-βAn+1=α^n(A2-βA1) (4) (2)-(4)より (β-α)An+1=(β^n-α^n)A2-(β^nα-α^nβ)A1=β^n(A2-αA1)-α^n(A2-βA1) nをひとつづらして (β-α)An=(A2-αA1)β^(n-1)-(A2-βA1)α^(n-1) ここから質問の中にある式(4)が出てきますが 大事なことは α≠β ということです。 もし α=β のときは実は面倒な話になります。 式(0)のようなα、βは α+β=5 αβ=6 から求められます。 2根α、β を有する方程式は x^2-(α+β)x+αβ=0 であり、これが特性方程式になりますが こんな言葉を持ち出さなくても漸化式の一般項を求めることは可能です。

Mickey-Hilton
質問者

お礼

ご回答ありがとうございました。 とくとご回答拝読させていただきました。 通勤電車のなかでプリントアウトしたご回答の裏紙で 手計算して一瞬納得したかに思えましたが、小生の 石頭はそれでもなお納まらず、当日だったか翌日 だったか帰宅後、PCで実験しました。 spring135さまのベキ乗の記号を見てひょっとして と思いましたが、はたしてエクセルで“^”を試して みると計算できたではないですか。 勇んで早速数学実験をすることにしました。 (数学に実験は無いかとも思われますが) a=2 b=8 p=4 q=2 と設定すると α=3.4142 β=0.5858 となり、これを漸化式に 代入すると有効数字5桁まで一致するa[n+1]が 得られました。 これでさすがの小生の石頭も納得せざるを得ません でした。 2の(n-1)乗だけで成立するのに3の(n-1)でも成立し 何とそれらを足合わせた式に対しても成立する。 最初はその奇妙さに悶絶しましたが、いまになって a[n]の一般項を表す式を見るとα(およびβ)の(n-1)乗の 前に定数項があり、どうもこれらが0の場合だけを 確認して納得しようとしていたようです。 どうも石頭はどこかにぶつけて粉々にしないと納まらない ようで困ったものです。 これに懲りずに勉強していきます。 ありがとうございました。

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