大学において図書が公開閲覧とされる期待権の侵害
大学において図書が公開閲覧とされる期待権の侵害
大学は図書館をもち、学内外の研究図書は、研究担当者から提供があれば、また独自購入で、保蔵し、公開閲覧とされることは、世界的に見られる慣習です。Aは、X大学に在職中、研究成果を公刊し、同図書(英文)を学長、所属部門長に提出しました。Aは10年前にXを定年退職していますが、最近、元勤務校X大学が本件図書を図書館に所蔵し、公開閲覧に出していないことを知りました。他大学での所蔵状況も調べました。欧米、アジアの世界的に高名な大学200校以上が、本件図書を所蔵し、公開閲覧可能としています。(各大学Webサイトから本件図書紹介のページを見ることができ、所蔵を確認できる。)Aの元勤務のX大学は、Aの図書を、世界的慣習に反し、公開閲覧に出していません。この事態は、Aの研究成果についての信頼性に関わり、Aに精神的苦痛をもたらしています。Aは元勤務先X大学の図書公開閲覧のための措置不作為を、Aの期待権侵害としての不法行為が成立しますか。X大学は世界的慣習に反し、Aの図書について公開閲覧の措置を怠つています。大学図書館が特定の図書を所蔵し、公開閲覧とするかどうかの選考・決定は、当該大学の学問の自由の範囲にあり、大学の自由裁量に任されていますが、当該大学研究者が著作者であり、その者の研究領域にある図書については、何の審査もなく、所蔵されるのが慣習となつています。Aの本件図書は世界的高名な大学でも所蔵されていますが、これらについては、外部の者の著作ぶつであり、当然に選考を経て所蔵されている筈です。これらの手続きは世界的に確立されている慣習です。Aの元勤務X大学の、図書所蔵に関する不法行為は成立しますか。
お礼
さっそくご回答いただきありがとうございます。URLから、イエール大学、ICU,イリノイ大学、ミシガン大学、コロンビアン大学、オハイオ州率大学、ウィスコンシン大学など本当にたくさんのアメリカの有名大学が所蔵していることを知りました。やはり先行研究を知るための必読本ですね!!