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アジア経済危機と欧米諸国
- アジア経済危機における欧米諸国の関与とは?
- 欧米諸国がアジア経済危機を引き起こした方法と目的は?
- アジア経済危機の影響を受けた欧米諸国の経済的被害とは?
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私もアジア通貨危機には興味があって、いろいろ調べたりしました。長いですが、以下の文を読んで下さい。私の信頼できる本からの抜粋です。 「これだけ大きな規模の社会現象は、程度の差こそあれ普通何らかの前兆なり予兆があるものです。 例えば1982年のメキシコに始まる中南米危機では、極端なインフレとか経常収支の大幅な赤字で対外債務の返却に苦しみ出し誰もがこれは危ないと言い出していた。それが今回はほとんど予兆もなしに、突然危機がやってきたのです。ただ、数ヶ月前からイギリスのアジアにおける最後の植民地・香港の中国返還(1997年7月1日)の後に欧米の連中、おそらく米英が必ずなにか新しい形のアジア攻略作戦をしかけてくるぞ、という推測とも妙な噂ともとれる情報は流れていました。まさしく彼らは香港返還を待ちに待っていたかのように、その翌日とうとうやってのけた、ということです。もちろんジョージ・ソロスら、マハティールの言う国際山賊であるアメリカ金融資本帝国の走狗ヘッジファンドの売り浴びせを引き金にかつてない奇妙な形での経済危機となって現れた。1997年7月、米連邦準備制度理事会のグリーンスパン議長は、議会でインフレなき経済成長によりアメリカ経済は一段と強くなったとアピールし、クリントン大統領も「アメリカは今や世界最強の経済力をもった」とまるでアジア攻略の初戦で大圧勝したとばかりにはしゃいでいました。 優良市場として成長を続けるアジアをこのままにしておいては、下手をすると世界の中心軸が欧米から外れて移動してしまいかねない。そうならぬように、あるいはこのアジア市場でのアメリカのヘゲモニーを確かなものにしておくには今が絶好のチャンスだというアメリカの思惑によって、仕組まれた乗っ取り劇でした。」 というわけです。 偶然にしてはうますぎる点としては、やはり香港返還の翌日に売り浴びせが始まっているという点だろうと思います。これは明らかに仕組まれたものだろうと思います。 この本を書いた人はアジア通貨危機を核爆弾みたいなものだと言っていましたが、まさにその通りで、その破壊力は爆弾を投下した当人の予想をも上回ってしまったのではないか、と書いてある本もありました。というのは、世界恐慌の時もそうでしたが、経済危機で生じた余波は他の国にも飛び火してしまします。アジア通貨危機(経済危機)→ロシア→欧米と影響がでてしまったのです。IMFとアメリカは初めは国家が経済に関与するのは好ましくないとしてアジア各国の政府が基幹産業に公的援助をするのをやめるよう指導していました。ところが、通貨危機の余波が自国にやってくると、アメリカは今までの発言とは打って変わって、政府が中心として金融機関に援助を始めました。韓国についてもアメリカは始め韓国経済が衰退するのもよしとしていましたが、あまりにも破壊力が強く、韓国経済が破綻しかねないと米政府ないでオルブライトが反対したこともあって、日本と米国の資金援助が取り付けられることになりました。しかし、それまではなぜか日本が隣国を助けることをしてはいけなかったのです。アメリカの承諾を得ない限りはアジア各国を日本が勝手に援助することは許さないというわけです。力に任せた強引なアメリカのやり方。どうしてでしょうか。それは日本に勝手に援助してもらったら、アメリカのやってることが駄目になってしまうからです。それは何か、アジアの乗っ取り意外の何者でもありません。
お礼
パソコンが壊れてしまっていたためにお礼を申し上げるのが遅くなってしまい申し訳ありません。 いろいろと詳しく教えていただいてありがとうございます。とても参考になりました。