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現代文 「青が消える」

今、授業で「青が消える」という小説のとこを勉強してます。 その小説の中で 「歳月に洗われた、見知らぬ人の骨ような白」という比喩表現があります。 その意味を教えて下さい、 お願いしますm(__)m

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  • TANUHACHI
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回答No.4

 こんにちは。題材は村上春樹さんの『青が消える』ですね。僕はあまり村上さんの作品を読んではいない、また余り評価してはいないので、はっきりとしたことを申し上げることができません。ですからあくまでも個人の印象とのレベルでお話しさせていただくことをご承知置き下さるようお願い申し上げます。  この作品はミレニアム(千年紀)の大晦日で、一人孤独にアイロンを掛けている男性がいる。そしてその人物は「青という色がとても好きな」人物だったとの設定です。周囲の狂騒とその人物の心象風景の中では「流れている時間の意味」が異なる。  その人物にとっての「青が持つ意味」を「今ここにいる『僕』という存在」ととらえるならば、世の中に生きている多勢の人達からみれば「取るに足らないちっぽけな存在」と言い換えることもできるでしょう。  作品中に「ブルーライン」という地下鉄が登場します。僕にとってみれば「『プルーライン』は『プルーという呼び方』があるのだから、『何もかもがブルーでなければ意味がない』存在」ですが、それを「移動手段として受け止めている」人達からすれば、それが「別段に『ブルーである必然性やこだわり』もない」ことになります。  とすれば、「歳月に洗われた、見知らぬ人の骨ような白」との比喩の意味も「『僕』とは全く無関係な人々や存在」と理解しても意味は通じるのではないでしょうか?。  この作品を教材として採り上げている意味を考えてみるならば、「青と白」「僕と僕以外の人々」「今と今以外の時間」それぞれの対比をどの様に読みとるか、などが考えられます。「国語」それも「物語の文章」は「説明の文章」と異なり、「正解」はありません。作品をどう読むかは文学理解ですから、個人個人によって受け止め方も異なります。説明の文章ならば、「何をどう言い換えているか」は論理的に文脈を追うことで答の幅も狭くなりますが、物語文章ではそれが通用しないのです。  蛇足ですが、この物語の主人公『僕』を見ていますと、何やら一つのことに執着しすぎる病的な若者の姿を感じてしまいます。不条理文学ならば安部公房の方が優れた描写を行っていて、ポップカルチャーには着いていけません。

MIZUKIyan
質問者

お礼

その物語の構成から詳しく、分かりやすく教えていただきありがとうございました。 これから学習していく上で とても役に立ちます!

その他の回答 (3)

  • hakobulu
  • ベストアンサー率46% (1655/3578)
回答No.3

白にも多様な色合いがあると思います。 入道雲のような白、百合のような白、磁器のような白、などなど・・・、多様な比喩が可能になるでしょう。 「歳月に洗われた、見知らぬ人の骨のような白」という比喩に関しては、個人的には、 「あらゆる感傷を通り越した、どこまでも無機質な印象を与える白」という感覚で受け止めました。 歳月に洗われた、ということで時間からも隔たり、見知らぬ人の骨、ということで空間的なつながりも希薄だ。 時間的にも空間的にも隔絶して、人間の一切の感傷を拒絶しているような、徹底的に無機質なものの象徴としての白。 輝く白でもなく、かといって惨めなくすんだ白でもない、何の主張も無く、ただ、そこにあるためだけに存在しているような白。 以上は、あくまで、個人的な感覚での見解にすぎませんが、実際に何を指しての表現なのかがわかると、作者の意図にある程度近づけるかもしれません。   

MIZUKIyan
質問者

お礼

とても詳しく分かりやすく教えていただきありがとうございました! 参考になりました!

noname#194996
noname#194996
回答No.2

>歳月に洗われた、見知らぬ人の骨ような白 白い色の表現ですね。意味といえばそこに描かれてあるような状況を思い浮かべてどんな白さだったのかを想像してほしいということだと思います。その表現が何に対してもちいられたのか私にはわかりませんが、おそらくその表現の強烈さからして日常のものではないのではないかともおもわれます。 私にはそういった経験がないのでよくわからないのですが、その骨を発見したひとはたぶんそれを予期していたのではないと思います。人影のない山道を歩いていて開けた場所、長く風雨にさらされて放置されたままの人骨を不意に見たときの驚きとその寒々とした色合いの鮮烈な感じを思い浮かべるしかないと思います。 ご参考になれば

MIZUKIyan
質問者

お礼

参考になりました! ありがとうございました!

  • SPS700
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回答No.1

   骨は歳月が経つと「白骨化」して白くなります、こうした骨を「白骨」といいます。    「歳月が経って、知らない人の骨がそうなるように、なった白い色」という意味でしょう。別に知っている人の骨でも歳月が経てば白くなるのですが、まあ授業で使うならこういう非論理的なことも入れておかないと生徒さんが居眠りしますので、、、

MIZUKIyan
質問者

お礼

回答ありがとうございました!

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