20年くらい前の話ですが,バブル絶頂期に工学部からメーカーに就職し,とあることがきっかけで高校数学の教員を目指すことになりました.
会社は完全にやめ,工学部在学時に取った単位で教科の単位に読み替えることができるものを使い,足りない分は通信教育で単位を揃えました.ただし,それは他教科免というもので,高校の免許を何か持っていなくてはなりません.私の場合,工学部出身だったため「附則13項の規定」だったと思いますが,工業の免許はほぼ自動的に取得できました.それで,上記のように他教科免で高校数学一種の免許状を取りました.
教員免許のことについてはいろんなところに聞きましたが,結局免許を発行しているところ,すなわち県庁の学事免許係のようなところに聞くのが確実です.受験雑誌や各大学の教務課はあまり知りませんでした.ただ,現在はどうなのか知りません.
その後は教員採用試験です.これが当時難関で教育大が伝統的に強く,ある人から「せめて理学部ならいいのに,工学部なんて無理」と言われました.私は学力には相当自信があったのですが,1回目試験に臨んだところ,1次試験で落ちました.実は,落ちる前,教育委員会から工業なら空きがあるみたいなことを言われ,断ったら落ちました.得点は合格域に達していたのに,コネがないから落ちたんだと思いました.本当のところはわかりませんが,2回目はすんなり通りました.
あともう一つ.あなたは教員としてほんとうにやっていきたいですか.かなりきついですよ.部活で土日なし,成績処理などができると無限に時間がいる,これらを同時に押しつけられることもあります.私は30代から40代初めまで忙しい時で週70から100働いていました.月残業にすると200以上ですかね.しかも,残業手当はほとんど0です.最近はいじめやモンペアなど大変ですし,割に合わないと思います.ただ,生徒とふれあうのは楽しいです.