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フナフティの降水量月変化
ツバルのフナフティの月ごと平均降水量をみると、7、8月が最も少なく、12月頃が最も多いです。 なぜでしょうか。分かる人は教えて下さい。 ちなみに南半球だから夏場が12月で雨量が多いのかとも思いますが、ほぼ赤道に近いのに、そんなに影響があるでしょうか。 もしかしたら、台風のような物の影響でもあるのでしょうか?
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気候統計を見る限り、最寒月の平均気温は18度以上、最少雨月の平均降水量は60mm以上なので、ケッペンの気候区分では熱帯雨林気候になります。ですから、乾季があるとはいえませんが、確かに、12月頃雨が多く7・8月頃に少なくなっています。 これは、気圧帯の影響だと考えられます。赤道付近には赤道低圧帯があります。このあたりは上昇気流があり、低気圧ができやすいわけです。スコールのような雨が降りやすいのです。赤道低圧帯の両側には亜熱帯高圧帯があり、常時高気圧があって乾燥しています。 さて、これらの気圧帯は1年の周期で南北に動いています。北半球の夏の時には北へ移動し、冬には南下します。フナフティは赤道よりやや南にありますので、7・8月すなわち南半球の冬季(低日季)には亜熱帯高圧帯の影響をやや受けることになります。これが雨が少なくなる要因です。 同様の事例は、インドネシアのジャカルタがあげられます。
お礼
なるほど、赤道からわずかに外れても、雨量がこんなに著明に変化するのですね。気温の方は年中ほぼ一定ですから、このギャップに驚かされます。亜熱帯の高気圧滞が常に吹く所では乾燥帯になるのでしょうね。丁寧な解説に深謝いたします。