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難しい表現を使う著者、使わない著者
- 難しい表現を使う著者と、使わない著者の違いについて考えてみましょう。
- 使わない著者は物語の雰囲気を意識して表現を選んでいるのか、それとも単に知らないだけなのか、一体どちらなのでしょうか?
- 難しい表現を使いすぎるのも、使わないのも文章にとっては問題です。どちらがバランス良く表現できるのか考えてみましょう。
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質問者が選んだベストアンサー
ターゲットにしている読者層などによって、漢字にしたりしなかったりという場合もあります。 そこは編集が指摘して修正したりもします。 あとは小説の設定や年代(明治、昭和、平成など)、雰囲気などの要因という理由もあります。 例でいうと京極夏彦さんの京極堂系列の作品は終戦間もない昭和初期が設定になっいて、ジャンルはミステリー系なので、 この場合はその頃やそれよりちょっと前の文学小説家(江戸川乱歩 阪口安吾 夢野久作 島崎藤村など)がつかっている現代は漢字にしないようなものを使っています。 例 いわゆる→所謂 いよいよ→愈々(京極さんの場合は愈愈とかきますが) すべて→凡て れんそう→聯想(連想)など これだけでもその頃の作家さんが好きな人には雰囲気が伝えられます。 後は一人称での書き方の場合、その人物のインテリジェンスを伝えられる効果もあります。 章ごとに視点が変わるような小説の場合は漢字の難易度を変えるだけで雰囲気が伝えられます。 例 (漢字以外に文章も変わってるので例にならないかもしれないですが) 大人の場合 彼は不遜な顔つきに似合わず、慇懃とした態度で私に手を差し出した。 子供の場合 おじさんはとても怖い顔をしていたので、僕はびっくりしておどおどしてしまいました。するとおじさんは僕の頭をとても優しくなでてくれました。 後は漢字の難易度で作品の雰囲気を固くしたり柔らかくしたりと、できるので、そういう理由が一番大きいかもしれまんね。 因みに、難しい漢字しらない人も新人さんには結構いらっしゃいますよ。 長々とすいません。お暇な時にでも読んで参考になれば幸いです。
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前にコバルト文庫の樹川さとみさんだったか… 誰にでもわかりやすいように、あえて漢字に出来る言葉でもひらがなで文章にしている場合があります、とおっしゃってました。あとがきでだったかな?(例/言葉→ことば、平仮名→ひらがな) なるほどな、と思いました。 受け取り手がみんな同じ識字レベルとは限りませんよね。感受性もそれぞれ。 それを思っての著者側の意図なのか、それとも「私は難しい文章は書けませんよ」といういわば演技なのか。…もしかしたら本当に書けない、人もいるかもなのですが…
お礼
回答ありがとうございます。 ぼくは、小学生向けの児童書でない限り、識字レベルや一般常識漢字を気にする必要はないと思うんです。 ここまで、3名の方に回答の方頂きましたが、皆さん共通して著者が意識的に「使わない」という事でした。 確かにそうなのかもしれませんね。
- zipang_style
- ベストアンサー率20% (425/2050)
語学力、文章力が高くなければ 優しい表現、判り易い文字の文章を書き上げられません。 小説家はプロですから、どちらにも振れるはずです。 なので、読者が読みやすい文章、表現を用いるか否かは その小説家の(読者に対する)サービス精神によると思います。 例えば、サービス精神旺盛だった太宰治の作品はどれも読みやすいのですが、 読者ではなく自分に向けた「人間失格」は別なタッチになっています。
お礼
回答ありがとうございます。 どちらにも振れるということは、特別に言葉遣いに頓着を持たないんでしょうかね? 大事なのは、お話全体の雰囲気であり。 語感のスタンスみたいなものは、一般的な物書きにはあまり執着無い事なのかもしれませんね。 優しい表現と難しい言葉遣いは決して反比例するものではないと思うんです。
- FEX2053
- ベストアンサー率37% (7991/21371)
実際に同人誌でも小説を書くと判るのですが、どっちかと 言うと「小難しい表現を使う方が書くのが楽」なんですね。 慣れてくると「難しい表現など使わなくても書ける」ように なってきます。 ですので、個人的な文章リズムの作り方次第なんですが、 「知ってるけど使ってない」可能性の方が高いと思いますよ。 ○あえてどういう字を使うか、これはけっこうむずかしい問題です。 ●敢えてどう云う字を使うか、之は結構難しい問題です。 ほれ、雰囲気がかなり違うでしょ?
お礼
回答ありがとうございます。 確かに、たった二文字の漢字にも深い意味を内包しているものですから、文章を作る必要がなく、二文字で雰囲気までも言い表せてしまいますから楽ではありますね。
お礼
回答ありがとうございます。 雰囲気ががらっと変わると言うのは分かります。 最近読んだ時代小説では宮部みゆきさんの「おまえさん」を読みました。 確かに、難しい表現・常用漢字でないものも多く、よくこんな表現知ってるなと感心したものです。 若い人に「使えない」方が多いのは頷けます。 有名な方では、リアル鬼ごっこの作者は本を読むことが嫌いなので、書く文章も使い方も滅茶苦茶で編集者が直して上梓されたものでも酷いと聞きます。