固有名詞に対する限定・非限定
固有名詞に対する限定・非限定というテーマで質問させて頂きます。
例文を挙げておきます。たぶん許容されると思います。
When I saw a poster saying, "Welcome to beautiful Paris", I heard a man close to me screaming, "Beautiful Paris? Damn it. We have had a lot of snow mingled with rain all week. I just see a wet, cold and miserable Paris instead of a beautiful Paris".
a wet, cold and miserable Paris instead of a beautiful Parisにおいては形容詞によってParisが種類分けされています。ということはParisは普通名詞として使われていることになります。ところが、"Beautiful Paris?ではParisに不定冠詞がついていないのでそうした種類分けがなされていないと考えるしかありません。ということは、ではその場合のParisは本来の固有名詞として使われていることになります。
では、その場合のbeautifulという性質は、もともとParisが持っているはずだと話し手が考えている内包(特質)の一つであって、ここでは話し手がその特質を焦点化していると考えてよいのでしょうか?
普通名詞の場合は、内包がどういうものであるかは言語共同体による広範な同意が伴うと思いますが、固有名詞の場合は厳密に言うと、ものの数だけ作ることができるので、必ずしもそうした同意がなされるとは限らないと思います。ということは、ある固有名詞の内包の核になる部分は固定したものであっても(例えば、Parisの場合はa city named Paris )、内包の周縁部は話者によって個別かつ主観的にとらえられたものなのではないかと思います。ということは、Parisの内包は話者の数だけ存在するとも言えますが、いかがでしょうか。もしそうであるなら、例えば次のような文が書けると思うのですがいかがでしょうか。
A poster at the entrance of Paris's City Hall: "Welcome to beautiful Paris. May you have a good day today."
Arthur Rimbaud: "Beautiful Paris? No kidding! Don't you see lots of unemployed workers, lots of homeless children and lots of dishonest merchants? Damn it. The poster should say, "Welcome to miserable and hell-like Paris".
ネイティブチェックは受けていませんが、たぶん大丈夫だと思います。
あるいは、核になる部分は言語使用者の間でなるべく共通のものであるべきであるけど、内包を構成する周縁部分は個別の色彩を持つものであってもよいのでしょうか。そして、それを言語使用者が自分の都合で焦点化してもいいのでしょうか。
お礼
ご回答どうもありがとうございます。 そうだったんですね! the members of の後に、theのあとに大文字で始まる名詞があったので、固有名詞なのかわからなくなって、混乱していました。 この場合のtheはthe members ofに関係なくただ固有名詞に付属するものだったのですね、すっきりしました。 どうもありがとうございました。