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早期胚の遺伝子モニタリング
某研究室で研究している学生です。 ある遺伝子座で欠損が見られるマウスを所有しているのですが、このマウスのホモは早期胚性致死で生まれてこないことが分かっています。今、致死原因の解析を行っているのですが、着床前の胚のモニタリングに使える方法を模索しています。現在考えられるのはFISHや免染、PCRなどですが当研究室では早期胚でのこういった実験系が確立しておりません。 参考になる論文などありましたら教えていただけると幸いです。
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- otx
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まずは、実験の方針をしっかり指導教官と話し合うことをお勧めします。 というのも、胚性致死になるとき、どうしてもその遺伝子の機能解析を ノックアウトマウスで行ないたいとときには、 Cre-loxPなどを利用して胚性致死にならないようにして 実験を行なうからです。 http://www.transgenic.co.jp/products/mice-service/modified_mouse/conditional.php 生存に必須な遺伝子はノックアウトすると胚性致死に、ほとんどなります。 簡単に言うと 手を作ること『だけ』に必要な遺伝子があるとします。 そのノックアウトマウスだと手だけがなくなると思います。 これは「手を作る」という体作りの「切れ端」を担うだけの遺伝子だからです。 逆に、細胞分裂に必要な遺伝子であると、それは生物の「根幹」に必要な遺伝子であるので 結果として、胚性致死になります。 つまりは、胚性致死という現象からは、その遺伝子が生物の発生に「かなり重要」である ということがわかるだけで、 その原因は「あまりにも幅広すぎて、解析するためにどこに注目していいのかわからない」 のです。 それで胚性致死の原因はほとんど解析されません。 なので、実験の方針をしっかり指導教官と話し合うことをお勧めします。 もしかすると、すでに胚性致死になることが予想されていて どこにマトを絞っていいのかわかっているかもしれないからです。
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