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「殺すぞ」と言って鼻と口を手で塞ぐのは殺人未遂?
「言う通りにしないと殺すぞ」と言って、息が出来ないよう女児の鼻と口を手で塞ぎ、『本当に殺される』と思わせ、わいせつ行為をした場合、殺人未遂には問われないのでしょうか?強制わいせつだけですか?
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なんと、ワシも単なる事例と思うとった。現実の相談であったか。 ならば、まじめにお話しよう。 先にも申し上げたとおり、殺人未遂は無理筋である。というのも、「息が出来ないよう女児の鼻と口を手で塞ぎ」が殺人の実行行為にあたることはそのとおりであるが、「思わせ」とある以上、殺意がないといえるからじゃ。 殺人未遂は故意犯であり、殺意が認められない以上、殺人未遂はありえぬ。これは検事ですら同じことをいうじゃろう。 そこで、現実策を申し上げれば >被害にあった女児は、わいせつ行為より、殺されかけたという事の方によりショックを受けているようです。 被害者は、殺させたことによって精神的ショックに陥っているということであるので、強制わいせつ致傷罪の成立が考えられる(刑法181条3項)。本罪の法定刑は「無期又は六年以上の懲役」で、死刑がないのが残念じゃが、下限は殺人よりうえで、かつ未遂のように任意的減免がないため、殺人未遂より重い刑罰が科せられる可能性は高い。これでいくとよろしかろう。 一応要件を検討させていただく参考にして頂けるとありがたい。 本罪は(1)強制わいせつ行為(2)強制わいせつの随伴する行為により(3)傷害の結果、である。 (1)女児にわいせつ行為をしているので、強制わいせつ行為がある。 (2)この者は「言う通りにしないと殺すぞ」と言って、息が出来ないよう女児の鼻と口を手で塞ぐ行為は随伴行為にあたる。 (3)「傷害」とは、身体的機能のみならず、精神的な生理機能を不完全ならしめる傷害も含む。本事例では、女児が「殺されかけたという事の方によりショックを受けている」ということなので、PTSDなどを発症している可能性が高い。よって、この者には強制わいせつ致傷罪が成立しうる。近年の性犯罪に対する厳罰化傾向は顕著であり、この者の情状はけっして軽くはない。殺人未遂でいくよりこちらでいく方が現実的かつ厳罰という意味で望ましいといえる。 ただ、(3)がやや面倒で、その女児がどういうショックを受けていいるか、医師の話などもきかないとここの事情だけでは判断つかぬ。一応、病院にいってみるのがよろしいと思う。治療もかねて
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- 森 蔵(@morizou02)
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まあ、この手の傾向犯は大抵少し前にもなにかやっておるのじゃろ。たいてい再犯じゃろうな。 しかし、前科10犯というのは、この者は、そうとういったりきたりしているものと思われる。このような者に執行猶予つけたりする裁判官の顔を見てみたいが、被害者のほうで早期に示談に応じて刑を軽くしてもらえているのかねしれぬな。 しかし、そろそろ軽く10年閉じ込めておいてよろしい頃であろう。健闘を祈る。 なお、こやつが「再犯」にあたるとしても、警察が刑を重くしたり軽くしたりすることはできぬ。 直接的なのは、お主が、検察庁や裁判所に出向いて直接訴えることである。 最後に被害者参加制度について教授しておこう。 ↓ 刑事訴訟法316条33 裁判所は、被害者等若しくは当該被害者の法定代理人又はこれらの者の委託を受けた弁護士から、被告事件への参加の申出があるときは、被告人又は弁護人の意見を聴き、犯罪の性質、被告人との関係その他の事情を考慮し、相当と認めるときは、決定で、当該被害者等又は当該被害者の法定代理人の被告事件への手続への参加を許すものとする(316条の33第1項)。 申出は、あらかじめ、検察官にしなければならない。この場合において、検察官は、意見を付して、これを裁判所に通知するものとする(2項)。 ↑ 検察庁に出向いて、被害者参加制度の申立てをしてほしい。あと、いちいちお主が検察と打ち合わせするようは、専門家の弁護士を立てて、この者に裁判所と検察との交渉をやらせると、おぬしも楽だし、検察の負担も激減する。ついでに、弁護士を立てておくことをお勧めする。
お礼
いろいろとアドバイスいただき、ありがとうございます。 遅くなりましたが、先日、警察での告訴状への署名を終え、 検察庁での聴取および供述調書の作成も行いました。 被害者参加制度を利用したい旨、申し出ました。 後は、起訴を待つのみです。 加害者の前科については、検察庁でも警察でも「初めてではない」というだけで、 具体的には教えてもらえませんでした。 ちなみに、依頼する弁護士の先生も決まり、書類(委任状等)にはサインしました。 加害者の前科については、もう知ることは出来ないのでしょうか? ↑ 状況が刻々と変わり、初めの質問からずれてきているので この質問は、新しい質問として書き込ませていただきます。 もしよろしければ、引き続き新しい質問の方に回答をお願いいたします。 ありがとうございました。
- 森 蔵(@morizou02)
- ベストアンサー率77% (197/255)
>恥ずかしながら、当方全くの素人で調べる方法が解りません。 お教えいただけないでしょうか? ん? お主が「この者は過去に10回くらい同じことをやっとる」と誰かに聞いたのじゃろ。 言っていたのは検事か弁護士か警察かしらぬが そやつから聞けばよいだけではないか
お礼
過去に、同様の事件を何度も起こしているヤツだと聞いたのは 逮捕直後に警察の方からです。 数日中に検察に呼ばれる予定ですので、そこで確認してみます。 教えてもらえないときは、警察に尋ねます。 ありがとうございました。
- 森 蔵(@morizou02)
- ベストアンサー率77% (197/255)
>被害者の今後のこともあり、『裁判員裁判』は避けたいと言うのが正直なところです。 ふむ。この話はよく聞かれるし、ワシとしても難しいところじゃな。ワシは民事専門だし、刑事はあまりかかわりとうからのう。 まあ、一応アドバイスをできるかぎりさせてもらうが、専門の弁護士とじっくり話し合うべきじゃろう。 まず、裁判員事件の対象になる事件は ↓↓ 裁判員の参加する刑事裁判に関する法律 第二条 地方裁判所は、次に掲げる事件については、次条の決定があった場合を除き、この法律の定めるところにより裁判員の参加する合議体が構成された後は、裁判所法第二十六条の規定にかかわらず、裁判員の参加する合議体でこれを取り扱う。 一 死刑又は無期の懲役若しくは禁錮に当たる罪に係る事件 ↑ である。 裁判員法2条1項の「死刑又は無期の懲役若しくは禁錮に当たる罪」には、先ほど申し上げた、強姦致傷は最高刑が「無期」となり、これにあたる。また、ここでいわれている殺人未遂も最高刑は「死刑又は無期」なので、どちらも対象事件である。 つまり、裁判員裁判を回避したいのならば、どちらもとりえない。 現実的には、最高刑が「六月以上十年以下の懲役」である強制わいせつ罪一本の枠組みの中で重い罪になるように被害者の方で訴えかけていくしかあるまい。 まず、1つめの手段として「犯人は、同様の罪で10回以上刑務所に出入りしているようです。」ということなので、この者が直近に何かやっているのではないかという疑惑を感じる。少しそれを調べていただけぬか。 刑法56.57条にかような罰条がある ↓↓ (再犯) 第五十六条 懲役に処せられた者がその執行を終わった日又はその執行の免除を得た日から五年以内に更に罪を犯した場合において、その者を有期懲役に処するときは、再犯とする。 2 懲役に当たる罪と同質の罪により死刑に処せられた者がその執行の免除を得た日又は減刑により懲役に減軽されてその執行を終わった日若しくはその執行の免除を得た日から五年以内に更に罪を犯した場合において、その者を有期懲役に処するときも、前項と同様とする。 3 併合罪について処断された者が、その併合罪のうちに懲役に処すべき罪があったのに、その罪が最も重い罪でなかったため懲役に処せられなかったものであるときは、再犯に関する規定の適用については、懲役に処せられたものとみなす。 (再犯加重) 第五十七条 再犯の刑は、その罪について定めた懲役の長期の二倍以下とする。 ↑↑ 10回もつかまっているような者なら、おそらく「再犯」にあたる可能性は高い。この場合、再犯加重処理により、通常の強制わいせつの二倍。つまり、最高刑は20年となり、これは有期刑では最高刑にあたる。 しかも、「無期」ではないから、対象事件とならない。 これでいく方法もお勧めする。
補足
何度も、ありがとうございます。 >直近に何かやっているのではないかという疑惑を感じる。少しそれを調べていただけぬか。 恥ずかしながら、当方全くの素人で調べる方法が解りません。 お教えいただけないでしょうか?
- manoppai
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なんとまあ実例があったのですか。 殺人の実行行為にはあたっても、故意(殺意)がなければ殺人未遂は厳しいでしょう。 ここの方々いわれるのとおりです。 すると殺意を認定するさせるには、検察としてはその犯行者が女児を殺す意図や動機を立証しなければなりません。 殺意の故意は、わいせつの故意とは相容れないですら、殺人未遂でいくのならば、わいせつ路線を強調しないようにしたほうが良いと思います
お礼
ありがとうございます。 犯人は、同様の罪で10回以上刑務所に出入りしているようです。 こんなやつを未だ野放しにしているこの国の法律は、どう考えても納得がいきません。 死刑なり、下半身を切除するなりしてやりたいですが、残念ながら法に従えばまたスグに世に放たれてしまうのですよね。 被害者は、一生苦しむというのに。。。
- manoppai
- ベストアンサー率21% (4/19)
息が出来ないよう女児の鼻と口を手で塞ぐ行為は、殺人の実行行為にあたるでしょう。大変危険な行為です。
お礼
被害にあった女児は、わいせつ行為より、殺されかけたという事の方に よりショックを受けているようです。 殺人の実行行為にあたらないのか、警察の方にもう一度調べてもらいます。 ありがとうございました。
- hekiyu
- ベストアンサー率32% (7193/21843)
”『本当に殺される』と思わせ、わいせつ行為をした場合、殺人未遂には問われないのでしょうか” ↑ 被害者が殺されると思っても、その行為が客観的に みて、殺人行為と言えなければ、殺人未遂は成立しません。 行為が殺人行為と言えるためには、殺意+行為の危険性や定型性が 必要です。 この場合は、殺すぞ、と言っていますが、それは 強制わいせつの手段としてそう言っただけであり、真の殺意は無かったものと 考えられます。 だから強制わいせつ罪だけです。 本当に殺すつもりでやったのなら、勿論殺人未遂に なります。
お礼
何とか、重い罪にと思っていますが、 やはり強制わいせつ罪だけのようですね。 ありがとうございました。
- 森 蔵(@morizou02)
- ベストアンサー率77% (197/255)
>No3 特に年齢が書いてあるけわけではないからのう。 しかし、本事案で、もっとも考えられる重い罪としてあげられるのが、強制わいせつ未遂じゃから、 「具体的事案にもよるじゃろうが」のなかに、13歳以上という設定を置いておいた。誤解を招いた記述お詫びしたい。 13歳未満だと、わいせつの実行行為着手前じゃから、この者には暴行罪が成立しうるのみとなる。
お礼
脅した後、わいせつ行為に及んでいますので、 未遂ではなく強制わいせつ罪です。 法律は、被害者より加害者に優しいですよね。。。 ありがとうございました。
- worldallone
- ベストアンサー率25% (78/301)
強制わいせつ罪は、13歳以上だと脅迫と暴行を用いての、わいせつ行為となります。 13歳以下だと、暴行と脅迫は用いなくても、わいせつ行為だけで強制わいせつ罪となります。 殺人未遂罪は問われないでしょう。動機の主体が違うからです。 参考 http://park.geocities.jp/funotch/keiho/kakuron/kojinhoueki2/22/176.html
お礼
ありがとうございました
- 森 蔵(@morizou02)
- ベストアンサー率77% (197/255)
殺人未遂(刑法199、203条)の構成要件は (1)殺人の実行行為(2)殺意(3)未遂である。 (1)女児の「息が出来ないよう女児の鼻と口を手で塞」ぐ行為は、女児の史の結果を発生せしめる具体的危険のある行為であり、殺人の実行行為にあたる。 (2)殺意とは、死の結果に対する故意(認識認容)である。この者は、『本当に殺される』と思わせるのみで殺意がない。よって、殺人未遂罪は成立しない。 本事例では、具体的事情によるじゃろが、「息が出来ないよう女児の鼻と口を手で塞ぎ」「言う通りにしないと殺すぞ」と言う行為は、強制わいせつ罪(の「暴行又は脅迫を用いて」にあたるじゃろうし、わいせつの故意はあるじゃろから、強制わいせつ罪未遂が成立するだけではあるまいか(179.176条)
お礼
殺意の有無は、犯人しかわからない事でなんとも云えませんが 少なくとも『殺意があったと証明することはできない』です。 やはり殺人未遂罪は成立しないのですね。 ありがとうございました。
- mac1963
- ベストアンサー率27% (841/3023)
微妙ですね わかりやすいのは殺すつもりで刃物で刺したが殺せなかった場合は 殺人未遂 殺すぞと脅しただけで何もしなければ 脅迫 質問内容だと 殺人未遂 にはならない可能性が大きいでしょう 性犯罪特に子供に対しての物は無期懲役にしても良い位だと個人的には思いますね
お礼
ありがとうございました
お礼
詳しく教えていただき、ありがとうございます。 今のところ、『刑事事件』として通常の裁判が行われると聞いています。 強制わいせつ致傷罪となると、『裁判員裁判』になるのでしょうか? 厳罰をというのと、『裁判員裁判』を避けたいというのは、矛盾していますが。。。 被害者の今後のこともあり、『裁判員裁判』は避けたいと言うのが正直なところです。