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好きな人にふられて、好きじゃないと強がる和歌
人は好きな人にふられると、本当はその人のことが好きなのに 「○○なんて好きじゃない」と強がったりすることがあります。 そういう気持ちを詠った有名な和歌はありますか。 できれば万葉集、古今集などに載っているような古い和歌を知りたいです。 よろしくお願いします。
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『更級日記』にこんな作品がありました。 「笛の音の ただ秋風と聞こゆるに などお(を)ぎの葉のそよと答へぬ」(主人公) 「お(を)ぎの葉の 答ふるまでも吹きよらで ただに過ぎぬる笛の音ぞ浮き」(主人公の姉) 主人公(菅原孝標の女)が夏の夜、姉と二人で縁側で話しをしていた時のエピソードの一部です。耳を澄ましていると近所で「荻の葉、荻の葉」と女性を呼ぶ声がする。けれど邸の中からは一向に男を迎え入れる気配はない。 すると今度は笛の音が聞こえ始めた。それでも邸の中からは何の反応もない様子。とうとう男は諦めて笛の音と共に去って行ってしまったもようだ。 こんな光景から、私は「笛の音がまさに秋風のように聞こえるのに、なぜ荻の葉は“そよ”とも応えないのでしょうか」と歌を詠んだけれど、姉はそれもそうなんだけど「荻の葉が応えるまで吹き続けて口説こうとせず、そのまま去ってしまった笛の音こそ、情けないわ」と男に対してはまるで素っ気のない返事だった。 とのお話しです。 実際にこの男女がどうなっていたか(冷め切っていたのか、あるいはつれない素振りをしていたのか)はこの姉妹を含めて誰にもわかりません。
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rupapoさん、こんにちは。 百人一首 忘らるる 身をば思わず 誓いてし 人の命の 惜しくもあるかな 右近 でもね、後鳥羽院で返歌がくるかもしれませんよ。 いらぬことを書いてしまった。失敬。 もう一つ百人一首にありましたね。 夜をこめて 鳥の空音は かかるとも よに逢坂の 関は許さじ 清少納言 ちょっと違うかな? 以上、思いついたところで。。。 春の夜の 夢ばかりなる 手枕に かひなく立たむ 名こそ惜しけれ 周防内侍 なんてね。 またいらぬことを書いてしまった。。。
お礼
おおーっ、回答ありがとうございます~! あなたに忘れられるわが身のつらさは何とも思いません ただあなたの命が神罰で縮められるのが惜しく思われることですよ 凄味を感じますね。おそろしい歌です。 藤原敦忠から返歌はなかったそうですね。 >後鳥羽院で返歌がくるかもしれませんよ。 どうして後鳥羽院から返歌がくるんですか? すいません、学がなくてちょっとわかりません(汗) 清少納言のもとへやってきた大納言藤原行成は、 「宮中に物忌みがあるから」と理由をつけて早々と帰り、翌朝、「鶏の鳴き声にせかされてしまって」と言い訳の文をよこした。 清少納言は「函谷関の故事のような、鶏の空鳴きでしょう」と答えた。 うむう、これも怖いっすね。 藤原忠家が戯れて差し出した腕に「腕まくらをさせてもらったくらいで、つまらない恋のうわさがたってしまっては、ほんとうに残念だ。」 と周防内侍ちゃんはふっちゃったんですね。 昔の人はなかなかいきなふり方をしたんですね。 おかげさまで楽しく和歌を勉強することができました。 ありがとうございました!
お礼
回答ありがとうございます。 お礼が遅くなりまして申し訳ありません。 『更級日記』の和歌、面白いですね。 秋風の秋は「飽き」に掛けてあるのだったりして~、と勝手なことを考えたりもしました。 こんな作品がありました。 >実際にこの男女がどうなっていたか(冷め切っていたのか、あるいはつれない素振りをしていたのか)はこの姉妹を含めて誰にもわかりません。 わからないと言われると、その謎を解いてみたくなりますね! 当時の時代背景などわかるとこの歌の意味がもっとよくわかると思うんですが。 大変勉強になりました。