環境経済学だから「これが特に~」というのはありません。強いて言うと「全部」という事になります。
例えば、環境経済学では「外部性」や「公共財」の概念を理解することが重要ですが、これはミクロ経済学の入門教科書の後ろの方に載っている内容で、「後ろ」という事は前半をしっかり理解する必要があります。マクロについては、開発途上国の環境問題を考える場合の背景となる国際マクロ経済学、環境を考慮した場合の経済成長といった形で良く応用されます。経済成長も国際市場へのマクロ経済学の応用もマクロ経済学の入門の教科書の後ろの方にある話で、ここでも「前半」の理解が重要になります。
数学や統計は、環境経済学というよりは経済学全般を理解するのに必要です。1~2年生レベルでいうと、微分積分はミクロを理解するのに不可欠、線形代数は統計学と合わせて後々データを用いた分析に重要になると言ったほうが良いかもしれません。
・・・というわけで、頑張って勉強して下さい!と言いたいところですが、1年生だと少し大変ですね。環境経済学で大学院を目指すのであれば、ひとまず、
・あまり意識せずにミクロ経済学を勉強しましょう、秋くらいに環境問題との関連性がわかる筈です
・マクロは3年になるくらいまで環境との関連が見えにくいと思うので、環境との関連を意識せず勉強することをお勧めしておきます
・微分積分はミクロ経済学に直結するので、頑張って勉強して下さい
・統計学、線形代数も後々重要になるので頑張ってください(但し、線形代数は後回しにしてもいいような気もします、データ分析に興味があるのであれば、パソコンを使って実データに触りながら統計学の勉強を進めるのが効果的)
・語学の習得も忘れずに、旅行がてらアジア諸国の環境問題の現場見学おすすめします
というのがアドバイスでしょうか、ご健闘お祈りします。