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n次関数のグラフの有理点の個数の可能性

2次関数y=ax^2+bx+c(ただし、a,b,cは実数)の有理点の個数rの可能性は、r=0,1,2,∞で、r≠3,4,… (証明:r=0,1,2となる例をあげる。また、少なくとも有理点が3個あれば、実際は∞個あることを示す。) (a,b,c)=(1,1,√2)のとき、r=0 (a,b,c)=(1,√2,1)のとき、r=1 (a,b,c)=(√2,√2,1)のとき、y=√2x(x+1)+1なので、r=2 もし、少なくとも3個の有理点を持つとすると、2次関数の形は決定し、それはラグランジュ補間の公式を考えて、a,b,cは有理数となり、結局は有理点を∞個持つことになる。 (別解:a,b,cが有理数か無理数か2^3通りで場合わけ) (a,b,c)=(有,有,有)のとき、x=有ならy=有なので、r=∞ (a,b,c)=(有,有,無)のとき、x=有ならy=無なので、r=0 (a,b,c)=(有,無,有)のとき、有理点は(x,y)=(0,c)のみなので、r=1 (a,b,c)=(無,有,有)のとき、有理点は(x,y)=(0,c)のみなので、r=1 (a,b,c)=(有,無,無)のとき、y=無x+無となり、r=0,1 (a,b,c)=(無,有,無)のとき、y=無x^2+有x+無となり、y=√2x^2+x-√2の例を考えて、r=0,2 (a,b,c)=(無,無,有)のとき、y=x(ax+b)+cとなり、(x,y)=(0,c)は必ず有理点。-b/aが有理数だったら、(x,y)=(-b/a,c)も有理点となるので、r=1,2 (a,b,c)=(無,無,無)のとき、y=√2x^2+√3x+√6ならr=0。 y=√2x^2+√3x-√2-√3=√2(x^2-1)+√3(x-1)ならr=1。 y=√2x^2+√2x-2√2=(x-1){√2(x+1)+√2}ならr=2。 以上のことをn次関数で考えるとどうなるのでしょうか? できれば、上で言う(証明)と(別解)の両方を考えたいです。

みんなの回答

  • stomachman
  • ベストアンサー率57% (1014/1775)
回答No.4

ANo.2はぼろぼろだな。ねぼけまなこで書くと駄目ですねえ。 それぞれの係数が有理数か無理数か、という分類で考える「別解」のスタイルをなんとか拡張する話でした。 ●r(n,a)≧n+1(つまりy=p(n,a,x)が少なくともn+1個の相異なる有理点<x[i],y[i]>(i=0~n)を通る)とすると、   r(n,a)≧n+1 → a[j](j=0~n)は全て有理数。 …(1)   a[j](j=0~n)の中に無理数が1個でもあれば、r(n,a)≦n …(1') は簡単に出ます。 ●多項式p(n,a,x)について、係数a[j](j=0~n)が全て有理数のとき、   ∀x(xは有理数→ p(n,a,x)は有理数) だから   r(n,a)≧n+1 → r(n,a)=∞ …(2) (1)と(2)より、   r(n,a)≦n ∨ r(n,a)=∞ …(3) ●多項式p(n,a,x)について、係数a[j](j=0~n)が全て有理数だとすると、   ∀x(xは有理数→ p(n,a,x)は有理数) だから   r(n,a)≧n+1 → r(n,a)=∞ …(2) (1)と(2)より、   r(n,a)≦n ∨ r(n,a)=∞ …(3) -------------  これでようやく[2]の部分に取りかかれるかな。 [2] H(n-1)が成立つとする。  まず、   ∃a(r(n,a)=∞), ∃a'(r(n,a')=0) …(i) ∵ a[j] = 有理数, a'[j] = √(j番目の素数) とでもすればOK。  H(n-1)より、0≦k≦n-1である任意の自然数kについて、   r(n-1,a)=k を満たす多項式p(n-1,a,x)が存在する。そこで   p(n,a',x) = (x-b) p(n-1,a,x) + c とする。ここに<b,c>は有理点であって、   ∀x∀y(<x,y>∈Q(n-1,a) → x≠b) を満たすもの。たとえば、   <b,c> = <1 + max{x|∃y((x,y)∈Q(n-1,a))}, 0> とか。このとき、<x,p(n,a',x)>のうちで有理点であるものの集合は   Q(n,a') = {<x,y+c>| <x,y>∈Q(n-1,a)}∪{<b,c>} であり、しかも<b,0>はQ(n-1,a)の要素ではないから、   r(n,a') = k + 1 つまり、   ∀k'(k'は自然数で1≦k'≦n → ∃a'(r(n,a')= k')) …(ii) 一方(3)より   r(n,a)≦n ∨ r(n,a)=∞ である。(i)と(ii)より、H(n)が成立つんで、   H(n-1)→H(n)

  • nag0720
  • ベストアンサー率58% (1093/1860)
回答No.3

n次関数を、 y=a(x-α1)(x-α2)(x-α3)・・・(x-αn)+b  (a,bは実数、α1~αnは有理数) と表現すれば、 a=1、b=√2のとき、r=0 a=√2、b=1のとき、α1~αnの有理数の異なる数によって、r=1~nとなる。   例えば、α1=α2=・・・=αnなら、r=1       α1~αnがすべて異なれば、r=n a=1、b=1のとき、r=∞ 問題は、有理点が有限のときr>nが有りうるかどうかだが、これは帰納法で証明できる。 n=0のときは、定数関数なので、有限なら0個 n次関数y=f(x)に、もし有理点(α,f(α))が存在したとしたら、 f(x)=(x-α)g(x)+f(α)  (g(x)は(n-1)次関数) と書ける。 g(x)=(f(x)-f(α))/(x-α) でもあるので、x=α以外では、f(x)とg(x)の有理点は一致する。 よって、n次関数の有理点の数は、(n-1)次関数の有理点の数より多くとも1個増えるだけである。

aiueo95240
質問者

お礼

まことにすばらしいアイデアをありがとうございました。

  • stomachman
  • ベストアンサー率57% (1014/1775)
回答No.2

 別解のほう、大雑把にあらすじを書いてみました。 まず、   p(n,a,x) =Σ{k=0~n}a[n-k](x^k) として、   y = p(n,a,x) の有理点<x,y>の集合をQ(n,a)、その要素の個数を r(n,a)=|Q(n,a)|とする。また述語H(n)を   H(n): ∀a( {r(n,a)}={0,1,…,n, ∞} ) とする。  ∀n(n∈N → H(n)) を帰納法で示す。 [1] H(0)  0次式   p(0,a,x) = a[0] について、 a[0]が無理数のとき、Q(0,a)=∅(空集合)。∴ r(0,a)=0 a[n]が有理数のとき、Q(0,a)={<x,a[0]> | x∈R}。∴r(0,a)=∞ [2] H(n-1) → H(n)   H(n-1) であるとする。 [2-1]a[n]が無理数のとき、  Q(n,a)=(空集合)。∴r(n,a)=0 [2-2]a[n]が有理数のとき、   y-a[n] = x p(n-1,a,x)  従って、    ∀x∀y( <x,y>∈Q(n-1,a) → <x,y>∈Q(n,a) )  また、    <0, a[n]>∈Q(n,a)  なので、     Q(n,a)=Q(n-1,a)∪{<0,a[n]>}  (いや、これを言うには、Q(n-1,a)が有限のとき、これらの他に有理点がないことも示さなきゃ。)  ゆえに    ∃y(<0,y>∈Q(n-1,a)) → r(n,a)=r(n-1,a)    ¬∃y(<0,y>∈Q(n-1,a)) → r(n,a)=r(n-1,a)+1 従って、   r(n,a)=0 ∨ r(n,a)=r(n-1,a) ∨ r(n,a)=r(n-1,a)+1 ∴ H(n)。

aiueo95240
質問者

お礼

すばらしい論理をありがとうございました。

  • stomachman
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回答No.1

 ラグランジュ補間を使うというのはエレガントで素敵ですねえ。r≦nの例の構成も、f(x)がxのn次多項式で、たとえばx∈{0,1,2,…, n}について、f(x)のうちk個が有理数、残りが相異なる素数の平方根、とでもすれば、ラグランジュ補間で系統的に出来ちゃうでしょう。  別解の方は、nが大きくなると場合分けがどんどん増えてしまうから、帰納法に持ち込む必要があるのかなと思います。