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ムスリムとの会話で
こんにちは。 ここでは初めて書き込ませていただきます。 ちょっと前のことなのですが、日本に滞在している中東出身のムスリム女性何人かと話しをする機会がありました。 そのとき彼女達は 1)他宗教は出家・在家という形で信者間でも聖俗の違いがあるのに対し、イスラム教は全信者に(*他宗教信者から見て)出家の形態を求めているので、保守的に見られてしまう。 2)そのため(*)聖に属すべき人たちが、アメリカなどの西欧物質主義に反旗を翻すという思想を結びつけた形で、原理主義化した。 ということを言っていました。 1)は共感したのですが、2)はどうなのでしょうか? よろしくお願いいたします。
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話が噛み合っているか自信がないのですが……。 中田考著『ビン・ラディンの論理』(小学館文庫)などをもとに話をさせていただきますと、イスラーム社会は開かれたネットワーク的社会であり、それは異教徒に対しても例外ではないようです。ただし、その場合、こちら(つまりムスリムから見れば異教徒である私たち)も異文化に対する慎みと礼節を忘れないようにする必要があります。 つまり、私たちの価値観などを強制したりしなければ特に軋轢を生じさせたりはせず、客人として迎えるのですが、欧米(特にアメリカ)などによる自文化や価値観のゴリ押しや、口では「人権・民主主義」と言いながら、イスラーム社会では独裁政権を支援する――なぜなら、イスラーム社会で民主的選挙が実現すればイスラーム主義者が勝つのが目に見えているから――というダブル・スタンダートに対しての不満や怒りなどがイスラーム原理主義(復古主義)の基礎なっているようです。 くわしくは先ほどふれた『ビンラディンの論理』を読んでみてはいかがでしょうか。
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ご質問での、「そのため」の意味がよくわかりませんが、 >2)そのため(*)聖に属すべき人たちが、(略)原理主義化した。 たとえばこう考えればよいでしょうか。 ★ムスリムでなければ「俗」が西欧に反発した場合、原理主義化するとは限らない。すなわち、原理主義化する集団があらわれる原因のひとつとしてイスラム教の教えが挙げられる。 たしかにそういう面があります。ムスリムにとっては「教え」は生きかた、考えかたを示してくれているものですから。しかし、そうしたイスラム教の性格が原理主義と呼ばれるテロリズムの生まれた原因、とまでいうことは単純すぎるかもしれません。原理主義と呼ばれる集団はユダヤ教、キリスト教、ヒンドゥー教、仏教、どこにでも生じています。 欧米文明とイスラム教の関係は、一方が一方を裁くような対立を続けても終わりはないでしょう。
お礼
早速のご回答ありがとうございました。 そして言葉が足りずに申し訳ありませんでした。 敬虔なムスリムである彼女達は、日本でも外出するときは頭髪を隠しているので、 「あぁ、あの人・・・。」みたいな目で見られるのがちょっとね。とか言ってました。 欧米・イスラム間は本当に色々難しいですね。
お礼
ご回答ありがとうございます。 言葉が足りず、支離滅裂の文章になって申し訳ありませんでした。 仰ること、よくわかります。 彼女達もそのような理由で「アメリカ嫌い」って言ってました。 イスラムがクローズアップされ、普通の人には「なんか、怖い。」と思われているのが歯がゆいそうです。 もう少しイスラムのことは、機会を見つけて勉強したいと思います。