「正の整数n,mに対して,
2^m+3^n,2^m-3^n,3^n-2^mのどの形でも53にならない」
ことを示します。
(以下,もっとスマートに証明できるかもしれませんが,とりあえず思いついた形です)
まず,53=3+50=9+44=27+26なので,53=3^n+2^mの形にはなりません。
次にmod73の剰余系合同式を考えます。
2^m(m=0,1,2,3・・・)をとると,
1,2,4,8,16,32,64,55,37,1となり,
2^9≡1(mod73)になってその後は繰り返します。
3^n(n=0,1,2,3・・・)をとると,
1,3,9,27,8,24,72,70,64,46,65,49,1となり,
3^12≡1となってその後は繰り返します。
3^n-2^m=53になるとすると,2^m+53=3^nになります。
2^m+53≡54,55,57,61,69,12,44,35,17,54,55(mod73)と繰り返すので,
3^nの中にmod73で一致する物がありません。
2^m-3^n=53になるとすると,2^m-53≡2^m+20≡3^nになります。
2^m+20=21,22,24,28,36,52,11,2,57,21,22と繰り返すので
3^nの中で一致するのは2^2+20=24≡3^5だけです。
すなわち,mod73で考えると,
2^(2+9k)-3^(5+9k')=53の形しかありえないことになります。
続いて,mod7の剰余系合同式を考えます。
2^m(m=0,1,2,3,・・・)をとると,
1,2,4,1,2,4の繰り返しになり,2^3≡1(mod7)です。
しかし,2^(2+9k)の形しかないので,2^m≡4(mod7)
となります。しかし,53≡4(mod7)ですから
2^(2+9k)-3^n=53がなりたつためには,4-0=4,すなわち
3^nが7の倍数にならなければなりません。これはありえないので,
この形は存在しないことになります。
よって,2^m+3^n,2^m-3^n,3^n-2^mのどの形でも53にならないことがわかりました。
お礼
ありがとうございます。 なるほど理解できました。 法の取りかたに工夫がいるんですね。