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【とばり】戸張・帳・帷の意味と使い分けについて
- 戸張・帳・帷(とばり)についてわかりやすく解説します。戸張はふすまのようなもので、部屋を仕切るために使われます。帳は夜のとばりを指し、夜の闇を遮るために使われます。帷は人や物を覆い隠すためのもので、将軍や天皇の寝床を隠すために使われます。
- 戸張・帳・帷の使い方には違いがあります。戸張は一般的に、和室などで部屋を区切るために使われます。帳は、夜の闇を遮るために使われます。夜の帳を下りる、夜の帳に包まれるなどの表現で使用されます。帷は主に贅沢な寝床を隠すために使われます。将軍や天皇の寝床に使われることが多いです。
- 「とばり」には霧のようなものを意味する場合もありますが、戸張・帳・帷ではこの意味は使われません。戸張は部屋を仕切るためのもので、帳は夜の闇を遮るためのもの、帷は人や物を覆い隠すためのものです。戸張・帳・帷は似ていますが、それぞれ異なる使い方がされています。
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この場合のトバリは、意味上は「帷」でしょうが、今どきの読み手への分かりやすさなら「帳」、いっそ平仮名「とばり」ではいかがでしょう。 1.トバリの漢字はどれでも大差ない。心配なら平仮名で。 「とばり【帳・帷】(「戸張」の意。「とはり」とも) (2)転じて、物を隔て区切るもの、覆い隠して見えなくするもののたとえにいう。「夜のとばり」」(「国語大辞典」小学館) 2.トバリは帷だが、帳も。 「物を隔てて区切る物のたとえ。[例]夜の帷に包まれる。/「帳」と「帷」は現在では区別しない。」(「同音同訓異字辞典」柏書房) 3.トバリは帷で今は平仮名。 「帷:張り巡らして、屋外の区切りとするもの。帷を巡らす 夜の帷 霧の帷 /帳:垂らして、室内の区切りとするもの。帳を垂らす。仏前の帳 帳を上げて見る」(「漢字の用法」角川小辞典) ところで、「雅言集覧」に挙げられている用例「霧のとばり」「紅葉のとばり」に限っては和歌由来なのでしょう。 「一高北寮寮歌」中の「霧の帷」 http://www5f.biglobe.ne.jp/~takechan/T10P340murasaki.html それ以外の、文章としての「夜のトバリが下りる」などについては、実は外国語由来で翻訳章句「死のとばり The veil of death.」「夜のベール The veil of night.」、また「全市が暗黒の帳に包まれた The holl city wrapped in darkness.」など、なのではないでしょうか。 文豪たちの引用もご参考まで。 「身を長き幌(とばり)の影に隠して」…森鴎外「即興詩人」 「怪しき物を蔽える戸張(とばり)が自ずと裂けて」…夏目漱石「倫敦塔」 「まだ幮(とばり:巾偏に廚)がつってあった時分だわ」…永井荷風「荷風随筆」
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- kamobedanjoh
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用字法は中国古代の漢字からの借用です。 古代日本語では、自分を中心として、『内側』と『外(と)側』を隔てる意味です。 借用漢字は、意味の近い文字の中から、表現者が自分の感覚に添うものを選びます。
お礼
難しい・・・・^^; 帷、帳は漢字の使い分けで、違うのですね。 すみません。知識がなくて^^; 中心の内と外ですか。 これはヒントになりました! 有難うございました!
- don9don9
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「帳」「帷」は同じものを指しますが、「戸張」は人名(名字)です。 「帳」「帷」とは、語弊のある説明かもしれませんが、平たく言うとカーテンのことです。 外部から見えないように、外部から侵入されないように、という目的で張る仕切りの布です。(布でない場合もありますが) 夜のとばり、という場合は一般的には「帳」を使います。 夜になって暗くなること、あるいはそれによって視界が悪くなることを、帳が下りた状態(カーテンを閉めて部屋が暗くなる/カーテンに遮られて見えなくなる)に喩えている。 「夜」=「辺り全てをおおいつくす帳(カーテン)」に喩えている。 だいたいそのような意味で私は理解しています。
お礼
「戸張」と「帳」「帷」が同じものだと思ってました。 「戸張」は人名ですか・・。 そうすると、少し分かってきたような気がします! 「戸張」が戸。(完全に見えない) 「帳」が布。(かすかに見える) だと思ってしまい。 悩んでました 有難うございました!
「帷」と「帳」は双方同じ意味合いですね。 「戸張」については解りません・・・どちらからの引用でしょう? 私も、お聞きしたいところです。 語感としては、なるほど「ふすま」が頷けますが、解りません。 「帳」、「帷」ともに、室内を隔てるために垂れ下げる織物とあります。 いわゆる垂れ衣ですね。 薄い織物と言うことでは、あなたの仰る霧の表現もあたるかもしれません。 将軍や天皇の寝所を隠す為垂れた物・・・御簾のことですよね。 「御簾」はスダレですけど、それを織物に替えると、成程!と思います。 NO1の方がオーロラと言う、とても上手な表現を使われてます。 オーロラを薄い織物に替えて・・それが高い、高い天空から、 静かに地上に降りてくる・・・私の「夜の帳」はそんなイメージです。
お礼
静かに降りてくる。 霧 闇 これでもいいんですか。 夜~~ 布~~ だんだん暗くなる。 かすかに暗くなってくる。 ということは全く遮断された世界とは別ですね^^; 有難うございます!
- osakajapan2001
- ベストアンサー率16% (236/1442)
非常に情緒的な表現ですね 夜の帳が私を包む頃 夜の帳が静かに降りようとしている 間仕切り 仕切り 覆い隠すもの 降りるもの 等でしょうか これは非常に高度な表現方法ですね 日本語ならではの表現では と思いますが 同じものですね 子供の事を 童・赤ちゃん・童子・ガキ と言う風に同意語の分類になります 緞帳もこれに類するものです 所謂 境い目(仕切り)と考えればどうでしょうか フスマも帳(とばり)です
お礼
夜の帳が私を包む頃 =闇が私を包む頃 夜の帳が静かに降りようとしている =暗くなりつつある こんな感じでいいんでしょうか。 ただ、 ・間仕切り ・仕切り ・フスマ これが邪魔して自分を悩ませてます^^; 有難うございました!
- yasuto07
- ベストアンサー率12% (1344/10625)
となりーとはーイーブニングからミッドナイトの間。 ナイトのしづけさ、雰囲気を表現する言葉です。 トバリーシヅケサー静かさーコロモ 夜のーをハオウ、、、夜の帳を羽織る、、、とか言いますね。 トバリーベール、ー布。のイメージ。 北欧の夜に見えるかーてんみたいなきれいいな現象なんと言いましたっけ?。 オーロラだっけ、そのイメージ。
お礼
そうですか。静けさ、も布をたらすも、同じように考えていいんですね! どうも有り難うございます!
お礼
【帳・帷】を調べてもいまいち納得いかなかったのは、 「戸張」という漢字もあるからなんですよね。 kine-oreさんも、そう思いませんでしたか?笑 霧が包む感じ、だんだんと暗くなる夕方みたいな、その状況なのか。 それとも、陽が落ちて、ちょっと前が見えない状態なのか。 それとも、夜に寝床で布を垂らした状態で、見える見えないよりも、垂らす行動なのか。 「戸張」だと完全に遮断したものに感じてしまう。 出してもらえたURLで歌がありました。紫霧ふ暁の 帷の隙ゆ窺えば 霧が立ちこめている。「帷」は、戸の代わりに張る物で、室内を仕切るカーテン等をいうが、ここでは視界を遮る霧。隙間から覗き見る。 この歌がヒントになりました。 歌にするとよくわかります 有難うございました!