確かに昔はNH4OHという表現をよく見かけました。
しかし現在は一切、使っていないはずです。
(従って水酸化アンモニウムという言葉も存在しなくなっています。)
NH4OHというのはNH4-OHではあり得ないのでNH4^+OH^-のことになります。
イオン結合性物質は多数の正イオンと多数の負イオンが集合したものです。
特定の正負のイオン、合計2つが結合をつくっているのではありません。
そうだとすると取り出せてはじめて存在すると言うことができるのです。
NH3+H2O⇔NH4^++OH^-
取り出せるのはNH3です。
0.1モル/Lのアンモニア水の中で電離しているNH3は(上の平衡の式で右辺に移っているNH3の割合は)1%ほどです。残りの99%はNH3のままです。
もしイオン性の純物質としてのNH4OHが存在するのであれば
「水に溶ければNaOHと同等の強いアルカリ性を示す物質」
ということになるでしょう。
補足
そうですね…(^^;) みなさん失礼しました強アルカリ、弱アルカリの間違いです。