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電検3種
電検3種です。 線路の抵抗値1Ωでリアクタンス値が2Ω受電端電圧が22KV一定値の三相3線式配電線路があり その受電端に5MVAで遅相力率80%の需要設備が接続されている。 この受電端に2Mvarの電力用コンデンサを 接続することによる線路電圧降下値Vの軽減分、及び線路損失値KWの軽減分を求めなさい。 以上、計算式を含めましてよろしくおねがいします。
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まず、この手の問題には注意事項がありますので、その説明からさせていただきます。 それは、 >その受電端に5MVAで遅相力率80%の需要設備が接続されている。 のくだりです。 今回では、需要設備に(VA)の単位を使用していますが、負荷容量Pは(W)なので力率を考慮する必要があります。 この力率を使用し、設備(VA)で考えるのか、負荷(W)で考えるのかを、問題の傾向によって判断する必要があります。 では本題に入ります。 設置前の消費電力は、 P1 = S ・ cosθ1 = 5・ 10^6 ・ 0.8 = 4 (MW) 設置前の無効電力は、 Q1 = S ・ sinθ1 = 5 ・ 10^6 ・ √(1 - 0.8^2) = 5 ・ 10^6 ・ 0.6 = 3 (Mvar) 遅れ力率ということは、進相コンデンサを入れると差し引きになるので、 Q2 = (3 - 2) ・ 10^6 = 1 (Mvar) 設置後の無効率は、 sinθ2 = Q2 / S = 1 ・ 10^6 / 5 ・ 10^6 = 0.2 設置後の力率は、 cosθ2 = √(1 - sin^2θ) = √(1 - 0.2^2) = 0.98 これを踏まえて、設置前の電流値は、 P1 = √3 ・ V ・ I1 ・ cosθ1 I1 = P1 / (√3 ・ V・ cosθ1 ) = 4 ・ 10^6 / (√3 ・ 22 ・10^3 ・ 0.8) = 131.2 (A) 設置前の電圧降下は、 Vz1 = √3 ・ I ・ (R ・ cosθ + X ・ sinθ) = √3 ・ 131.2 ・ (1 ・ 0.8 + 2 ・ 0.6) = 454.5 (V) 設置後の電流値は、負荷容量を変えてないのでP1を使用し、 (※1) I1 = P1 / (√3 ・ V ・ cosθ2) = 4 ・ 10^6 / (√3 ・ 22 ・10^3 ・ 0.98) = 107.1 (V) 設置後の電圧降下は、 Vz2 = √3 ・ I ・ (R ・ cosθ + X ・ sinθ) = √3 ・ 107.1 ・ (1 ・ 0.98 + 2 ・ 0.2) = 256 (V) 電圧降下の軽減分は、 V = V1 - V2 =454.5 - 256 = 198.5 (V) 設置前の線路損失は、 Pr1 = 3 ・ I1^2 ・ R = 3 ・ 131.2^2 ・ 1 = 51.6 (kW) 設置後の線路損失は、 Pr2 = 3 ・ I2^2 ・ R = 3 ・ 107.1^2 ・ 1 = 34.3 (kW) 線路損失の軽減分は、 Pr = Pr1 - Pr2 = (51.6 - 34.3) ・ 10^3 = 17.3 (kW) (※1) 力率を改善すると負荷電流量が減るので、負荷容量を増やす事ができます。 しかし、今回は負荷を増やした訳ではないので、元の負荷容量で計算します。 ここが、(VA)で考えるのか、(W)で考えるのかという事のほんの一部になります。
お礼
大変丁寧に教えていただきありがとうございます。 会社の半強制の通信教育の問題に常にフリーズしております・・・。 また力を貸していただければ幸いです。